この記事をまとめると
■自分の手で洗車している人はブラシなどの洗車道具選びにもこだわっている傾向にある



■バケツとスポンジなどを部位ごとにわける人も珍しくない



■マニアになると拭き上げの方法にもこだわっていることが多い



自分の手で洗車する人は道具にもこだわる!

クルマを保有している人にとって、年末年始に洗車を行ったという人も多いのではないだろうか。普段はそこまで混み合わないガソリンスタンドの洗車機にも長蛇の列ができ、コイン洗車場は満車、自宅前で洗車を行う姿を見る頻度も増える時期で、家と同じくクルマも大掃除という考えをもつ人は多いハズ。



ただ、そこまで洗車にこだわりのない人にとって、この真冬の時期に自分でクルマを洗車するというのはなかなかに厳しいものがあるため、ガソリンスタンドなどの機械式洗車機で済ませているという人もいるだろう。



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しかし、洗車マニアといわれる人にとっては寒かろうが暑かろうが愛車を手洗いするのは当然であり、ひと口に洗車といっても、数時間を要する一大イベントとなるのである。



洗車にハマり出すと増えていくのが洗車用品で、一般的な人であれば手洗い洗車といえど、バケツとスポンジ、そしてタイヤブラシと拭き上げ用のタオル程度が定番のアイテム。



「キレイになりゃいい」じゃないのよ! 道具にケミカルに洗い方まで「落ちると深い」洗車沼
洗車道具の定番アイテムの一例



一方、マニアともなれば洗車バケツはシャンプー用とすすぎ用のふたつセットは当然で、一定の部分を洗ったあとはすすぎ用のバケツで洗車スポンジに付着した細かな砂などを洗い落として次の部分に進むというのが当たり前。



もちろんスポンジもボディ用と下まわり用、タイヤホイール用と部分によって使いわけ、細かい部分はディテーリングブラシと呼ばれる洗車用の筆のようなものでエンブレムの隙間や窓枠、グリルなどの細かな部分を洗っていくのだ。



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ボディの隙間をブラッシングしている様子



拭き上げに使うタオルやコーティング剤選びもこだわる

また、シャンプーも好みによって中性のものだけでなく酸性やアルカリ性のものを使用し、なかには加圧式で泡を噴射することができるフォームガンを愛用している人も少なくない。



さらに、シャンプーだけでなく、鉄粉取りや油脂汚れ専用、ガラスの油膜取りのものなど、目的に合わせて複数のものを用意していることも珍しくなく、スプレーボトルが多数あるのもあるあるとなっている。



洗車後の拭き上げについても、すばやく水滴を拭き上げるのはマスト。とくに真夏などは水滴がレンズとなって塗装にダメージを与えたり、残ったシャンプー成分などが悪さをしたりする可能性もあるためだ。



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ボディ表面の水滴に太陽が当たっている様子



そのため、近年は吸水力の高い大判のものが主流で、ボディにタオルを乗せて引くだけで多くの水分を回収できるため、ゴシゴシと拭き上げて塗装面にダメージを与える危険性も減るというもの。



さらにこだわる人はブロアー持参である程度水滴を吹き飛ばしてから拭き上げる人もいるほど。



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洗車後の水滴を大きめのタオルで拭き取りしている様子



そして、洗車が終わったら当然のようにコーティング剤を施工する人も多く、こちらもユーザーの好みに応じて星の数ほどあるコーティング剤のなかからお気に入りのものを施工し、タイヤやホイール、ガラスに樹脂パーツなど、材質に合わせて液剤を変えながらまんべんなく施工してひと段落となるのである。



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洗車後のコーティング剤を塗っている様子



このように、ユーザーによって好みのわかれる洗車用品は、安価なものから高額なものまでかなり幅が広く、カー用品店やホームセンターで買えるものから、専門店でしか手に入れることができないものまでさまざま。



そして、高いものだから必ずしもいいものとも限らず、ユーザーの好き嫌いによっても大きく評価が左右されるものであるため、ある意味洗車も沼のひとつといえるのだ。

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