この記事をまとめると
■大阪オートメッセ2025が開催中



■日産カスタマイズコレクションにスポットを当てた



■多種多様な8台のカスタムバンが展示されている



ベース車両はキャラバン・NV200バネット・クリッパー

商用車には積載スペースの広さがあるぶん、それだけ趣味車としての可能性が開けている。



「でも実際に趣味やアクティビティにハマっている人ほど、そのスペースを整えるための工夫やカスタマイズには手がまわっていないと思うんですよ。だからコンプリートカーで、ライフスタイルごとに提案しています。

そこで北海道から関東、大阪のカスタムビルダーさんに協力いただいて、カスタマイズのパーツとベース車両を同時にお見せするのが、ウチのブースなんです」と、日産自動車の日本マーケティング本部でチーフマーケティングマネージャーを務める沼野孝則氏は説く。



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ベース車両となるのはキャラバン、NV200バネット、クリッパーの3車種で、展示車両は8台。うち北海道から大阪まで全国の有力なカスタムビルダー・ショップが仕立てた7台は、大阪オートメッセ2025で初お披露目という意欲作だ。もう1台は昨年の300台限定が即完売し、2025年からカタログモデルとしてキャンピングカーショーで発表された「キャラバン マイルーム」。日産車体の架装による純正コンプリートカーで、ノーマル車同様に新車保証の恩恵も受けられる。



基本的には、車内泊が可能で、乗り手の趣味やアクティビティの道具やギアを納めることができるが、7台に共通しているのはテーマ&仕様ごとの完成度の高さだ。



趣味人歓喜の遊びバンカスタムが7台勢揃い! 日産カスタマイズコレクションのリア充ぶりに瞠目せよ【大阪オートメッセ2025】
日産カスタマイズコレクション



大阪のキャラバン専門店、ARJが手がけたのはペット仕様のカスタマイズ。クラフトプラス製のスウェード調生地によるシートカバーは、防水性はもちろん抜け毛が貼りつきにくく、ひっかき傷にも強い。背面には児島デニムで質感も上々。大型犬も満足の居心地と、オーナーにはお手入れしやすさを実現している。また小型犬がすっぽり入って頭だけ出していられるセンターコンソールも備わっていて、ワンコ用のドリンクホルダーもある。



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ARJが手がけた車両の室内



荷室のスライドデッキにビレルのカートが鎮座するNV200バネットは、大阪のボクシースタイルによるカスタマイズ。

フロア面だとホイールハウスがカートの車幅と干渉するが、2段収納の上段に積むことですっきりと、荷室を効率よく使えるトランスポーター仕様としている。



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ボクシースタイルが手がけた車両のリヤスタイリング



ウッディバンのような懐かしめテイストのサーフトランポは、大阪のボディラインが手がけたNV200バネットのカスタマイズ。高さ調整の可能なベッドキットに加え、室内のルーフキャリアも2段階に高さを変えられるため、圧迫感の少ない室内スペースを実現している。ウェットスーツなどをかけられるリヤハッチ裏のキャリアも無駄なくスマートだ。



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ボディラインが手がけた車両のリヤスタイリング



オーバーランドスタイルのキャラバンも!

もう1台、NV200バネットで注目はトランポビルダーの名門、浜松のオグショーのカスタマイズだ。オグショーが別注したコーデュラナイロンの専用ベッドキットを装着しているのが特徴。ひっかき傷やスクラッチに強く、対光性や耐久性に優れたベッドマット面であるため、カラビナやフックなどハードなアウトドア着のままでも、あるいは荷物の出し入れが激しいラフな使い方にも、きっちり応えてくれる仕様といえる。



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オグショーが手がけた車両の室内



星型2ピースホイールが渋くキマったキャラバンは、大阪のエセックスによるオン・オフ兼用のワーケーション仕様のカスタマイズだ。最大300kgもの耐荷重で、最長1400mmも引き出せるスライドデッキを備え、仕事道具と遊び道具をキッチリと積み分けられる。車内泊仕様というと所帯じみた雰囲気にも陥りがちだが、車内にイエロー、ボディサイドのブルーなど、フラッシュカラーのアクセントごとスタイリッシュな仕上げだ。



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エセックスが手がけた車両のフロントスタイリング



SUVやクロスカントリーでは定番のスタイルだが、ワンボックスでは珍しいオーバーランドスタイルに仕上げたカスタマイズによる、冒険心あふれるキャラバンは、群馬のJAOSが仕上げたディーゼル仕様。走破性を高めるため14段階で減衰力をダイヤル調整できるショックアブソーバを開発したという。

JAOS得意のルーフラックやLEDフォグによる前照灯を装着した外観は迫力満点。インテリアにはオグショーのタフスペックコンセプトのフリップベッドを用いている。



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JAOSが手がけた車両のフロントスタイリング



フルサイズとミドルに囲まれたなかで、異彩を放っていたのは軽規格のバン、クリッパーリオの4WD仕様をベースとした釣り仕様。札幌のカスタムビルダー、ニーズボックスによる一台だ。室内ルーフにはハンガーラックが設えられ、アタッチメントを使用してロッドを固定することができる。硬質木目調のパネルトレー、もしくはベッドマットを使いわけることで、最大1700mmのベッドマット面を作り出すこともできる。朝早く夜遅い、そんな釣り愛好家が快適に不足なく使える、ミニマルなトランスポーターに仕上がっている。



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ニーズボックスが手がけた車両の室内



日産の純正コンバージョンであるキャラバン マイルームは、収納力やアレンジや可変性の高さだけでなく、プライベート空間として木目に囲まれた美しい仕上がりに注目。LEDのアクセント照明がよく似合う高級感だ。跳ね上げ式のベッドマットの回転部に油圧ダンパーを採用し、ベッドマットを下ろす際には手を離すだけで、はんなりと減速して水平ポジションにセットできる。バタンと嫌な音を立てない仕組みで、見えないところまで細やかで上質な仕上がりは流石だ。



趣味人歓喜の遊びバンカスタムが7台勢揃い! 日産カスタマイズコレクションのリア充ぶりに瞠目せよ【大阪オートメッセ2025】
キャラバン マイルームのフロントスタイリング



ベース車がしっかりしているからこそ、本格的なユースケースとカスタマイズに対応できる、そんな日産の底力を体感できるブースだ。

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