この記事をまとめると
■大阪オートメッセ2025が開催中



■オートバックスがブースを出展している



■独自のチューニングモデルは必見



オートバックスは3つのゾーンを展開

今年もこの時期の恒例となっているビッグなカスタムカーイベント「大阪オートメッセ2025」が開催されました。



記録的な大寒波が日本全国に豪雪や凍えそうな寒さをもたらすなか、西日本のカスタムカーフリークは、そんな寒さなど感じていないのだろうかと思ってしまうくらいの勢いで、お目当てのブースに駆けつけていました。



カー用品やカスタムパーツなどの小売りをはじめ、装着の相談や車検、整備などをおこなう店舗を全国で展開している「オートバックス」のブースもその例に漏れず、高い熱気に包まれていました。



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今回のオートバックス・ブースの展示テーマは「モビリティライフの提案」です。販売やサービスの提供に留まらず、多方面から広くカーライフのサポートを行っているオートバックス各店舗がそれぞれの活動で得た強みを活かせる3つのジャンルにわかれて、カスタムカーの展示という共演を行っていました。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
オートバックスブース



まずは「SPORTS CAR LIFE」ゾーンの4台から。



トップバッターは、会場の入り口に最も近いブースの角に展示されていた「ARTA オートバックス GRヤリス」です。



この車両は、全日本ラリー選手権のJN2クラスを戦うために製作された車両で、製作とサポートは「スーパーオートバックス富山南」を運営する株式会社ピューマがおこなっているそうです。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
ARTA オートバックス GRヤリスのフロントスタイリング



ベースは前期型GRヤリスの6速MTモデル。まずレギュレーションを守るためにいちどドンガラ状態にしてからロールケージを装着。エンジンは耐久性を優先させて本体には手を入れず、ECUを「MoTec」へと交換して低中速トルクを向上させています。足まわりにはショックアブソーバメーカーのカヤバが開発している「3チューブダンパー」を装備。舗装路ステージでは大径ローター&大容量キャリパーで制動力を強化します。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
ARTA オートバックス GRヤリスのタイヤ&ホイール



2024シーズンはこのカスタムが効果を発揮。ドライバーの石川さんの高い運転スキルも合わさり、8戦中6戦だけの参戦にもかかわらず総合二位という好成績を獲得しています。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
ARTA オートバックス GRヤリスのリヤスタイリング



次はそのGRヤリスを後ろから見守る位置に展示されていた「スーパーオートバックス サンシャインKOBE GR86」です。



この車両は、GR86の実際のユーザー目線にこだわって、その範囲内でどれだけGR86のポテンシャルを引き出せるかをテーマに、スーパーオートバックス サンシャインKOBEが製作したものです。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
スーパーオートバックス サンシャインKOBE GR86のフロントスタイリング



その実力を計るために筑波サーキットでおこなわれるタイムアタックイベントに参加。プロドライバーの谷川さんがハンドルを握り、初めてのアタックでいきなりライバル勢を上まわる1分2秒台でラップ。そのときからさらに戦闘力を上げ、昨年末のアタックではついに1分1秒台という驚きの域に突入しています。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
スーパーオートバックス サンシャインKOBE GR86のリヤスタイリング



エンジンはもともと高い戦闘力をもっているということもあり、本体には手を入れず、同グループのスーパーオートバックス浜松によるECUのチューニングのみで出力特性を向上させています。



サーキット走行で重要なのはパワーよりも信頼性の部分とのことで、弱点といえる油温の上昇を抑えるためにオイルクーラーを追加しているのがポイントのひとつです。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
スーパーオートバックス サンシャインKOBE GR86のエンジンルーム



高いレベルの走りには、路面やタイヤの状態に合わせて調整がおこなえる車高調整式ダンパーは不可欠です。



この車両の車高調は、「ESPRIT」に特注のセッティングをオーダーして製作したスペシャル品です。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
スーパーオートバックス サンシャインKOBE GR86の車高調



もちろんブレーキの強化は必須のメニューですが、より重要なのはタイヤ選びだそうです。



この車両ではストリート向けにこだわっているため、ラジアルタイヤのなかから谷川ドライバーの運転に合う「ブリヂストン POTENZA 12D TypeA」を選択しています。



サイズは当初265幅から始めましたが、グリップ効率を求めて検証を重ねた結果、幅の狭い245サイズに落ち着いたそうです。



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スーパーオートバックス サンシャインKOBE GR86のタイヤ&ホイール



3台目に紹介するのは、「A PIT AUTOBACS KYOTO SHIJO」が製作した「アバルト595コンペティツォーネ」です。



この車両は「完全車検対応のストリート仕様」というテーマで製作されていて、内外装でのドレスアップと車高ダウンがおもな変更ポイント。



この限定モデルの専用色であるマット調のシルバーを活かすように、カーボン製ボンネット&リヤスポイラーで雰囲気を向上。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
アバルト595コンペティツォーネのフロントスタイリング



「ENDLESS」に専用のセッティングを特注した車高調整式ダンパーを装着。車高を低く抑え、ワインディングでもキビキビした走りを実現しています。



「ASSO」製Partireの特注ブロンズカラーのホイールもこの雰囲気を際立たせています。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
アバルト595コンペティツォーネのタイヤ&ホイール



内装では「RECARO」製のバケットシートへの交換でホールド性と質感を高め、ドアトリムにスエード調生地をあしらうなど、機能性と上質感を演出しています。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
アバルト595コンペティツォーネの室内



4台目は“あの名車”を連想させる雰囲気の「スーパーオートバックス浜松 RZ34」です。



RZ34フェアレディZは、往年の名車「S30型」をオーマジュしていることはよく知られていますが、この車両はその派生モデルである「240ZG」を意識してまとめられているとのこと。まさにそのボディカラーは、「240ZG」の象徴である「マルーン」です。



他にも、テールゲートに装着される小ぶりなスポイラーや、筆記体風のエンブレムなどにもオマージュが感じられます。



また、スーパーオートバックス浜松が得意としているECUチューニングにより、ノーマル比で100馬力もの出力向上を果たしているのもポイントのひとつです。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
スーパーオートバックス浜松 RZ34のフロントスタイリング



その増したパワーに合わせて、「HKSハイパーマックスダンパー」に専用のセッティングを施した車高調整式ダンパーキットを用意。サーキット走行にも応える減衰力を持たせながら、一般道での乗り心地にも配慮したオトナの仕上がりとなっています。



ブレーキも強化されていますが、土屋圭市さんに試乗してもらった際に「よくまとまってる」とお墨付きをいただいたそうです。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
スーパーオートバックス浜松 RZ34のタイヤ&ホイール



オリジナルのエアロキットは、さりげない雰囲気でもしっかり機能を発揮する設計。「240ZG」のマルーン色とのマッチングもなかなかです。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
スーパーオートバックス浜松 RZ34のリヤスタイリング



内装は、オトナの雰囲気というテーマに沿って製作。上質なアルカンターラ生地をふんだんに使用した高級感のある仕上がりとなっています。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
スーパーオートバックス浜松 RZ34の内装



ドリキン監修のIONIQ 5 Nも!

続いては「URBAN LIFE」ゾーンの3台を紹介します。



1台目は最前列に展示され、人だかりができるほど人気の高さを見せる「APIT AUTOBACS IONIQ 5 N DK Edition」です。



この車両は「IONIQ 5 N」を製造販売する「HYUNDAI」と「AUTOBACS」のコラボレーションによって生まれた特別仕様モデルです。



監修にはあの“ドリキン”こと土屋圭市さんを据えて、実走での検証を行って仕上げられました。Cピラーにはそのことを表す「DK Edition」のロゴがあしらわれています。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
APIT AUTOBACS IONIQ 5 N DK Editionのフロントスタイリング



外装では、下まわりがぐるっと一周、オリジナルデザインのキットで固められています。このキットは「HYUNDAI」が製作を担当。企画開始からテストを経た完成までは半年ほどしかかからなかったというので驚かされます。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
APIT AUTOBACS IONIQ 5 N DK Editionのリヤスタイリング



とくに目を引くのは、スワンネックタイプの吊り下げ式ウイングでしょう。ルーフエンドに装着され、シルエットにも大きな変化を与えています。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
APIT AUTOBACS IONIQ 5 N DK Editionのウイング



サーキットでの高いパフォーマンスが評判の「5 N」ですが、より高い領域での安定性を高めるよう、「H&R」に専用セッティングの車高調整式ダンパー製作を依頼。街乗りでは上質な乗り心地を提供します。



また、ホイールもTWSで製作された専用モデル。軽量性と剛性を両立する鍛造製です。



サーキットの走行シーンではウイークポイントとされるブレーキも、「WINMAX」製の高性能キットで大幅に強化。



土屋さんのお墨付きを得ているので、気兼ねなくサーキットアタックに挑めます。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
APIT AUTOBACS IONIQ 5 N DK Editionのタイヤ&ホイール



2台目はちょっと変化球の外装仕上げがおこなわれた「スーパーオートバックスKOBE TESLA Model 3 by G-7 大阪 CO」です。



この車両は「スーパーオートバックスKOBE」を運営する「G-7 大阪 コーポレーション」が製作したもので、このマット仕上げの外装に最大のポイントが潜んでいます。



それが、「SPPF」と名付けられた軟質塗装で、簡単にいうとゴム質の薄い層を塗り重ねて膜を作り、プロテクション効果の高い皮膜を形成するという技術です。



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スーパーオートバックスKOBE TESLA Model 3 by G-7 大阪 COのフロントスタイリング



似たような仕上げではフィルムでのラッピングが普及していますが、こちらは塗装というところが大きく違うところです。



塗装を行うために外装パーツはすべて分解して単体にする必要がありますが、フィルムのように末端から剥がれが発生する心配が低く、膜圧が倍近くあるので、スクラッチはもとより、飛び石を防ぐ能力もバツグンだそうです。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
スーパーオートバックスKOBE TESLA Model 3 by G-7 大阪 COのリヤスタイリング



また、長年の使用で劣化したり、クルマを手放す際にはフィルムのように剥がすことができるので、いつでももとの状態に戻せるという点もメリットでしょう。



気になる施工の費用は150万円~となっています。下地の層を10回塗り重ねるなど手間がかかる点などが費用が上がる要因だそうですが、それでも自社内ですべてを行えるので通常より安くできているとのこと。



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スーパーオートバックスKOBE TESLA Model 3 by G-7 大阪 COの塗装



また、「スーパーオートバックスKOBE」では「TESLA」の用品にも力を入れていて、ユーザーの要望をできるだけ反映したいという姿勢でオリジナルアイテムをリリースしています。



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テスラの用品



「URBAN LIFE」ゾーンのラストは「APIT AUTOBACS ICONIQ 5 Ver.AUTOBACS」です。



こちらは「AUTOBACS」が新たに展開するEV向けの新ブランド「APIT EV PERFORMANCE」のデモ車両で、オーバーフェンダーとリップスポイラー、そして車高調整式ダンパーキットで構成されています。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
APIT AUTOBACS ICONIQ 5 Ver.AUTOBACSのフロントスタイリング



オーバーフェンダーとリップスポイラーは、上位モデルの「5 N」を意識したデザインでまとめられています。オーバーフェンダーは変更申請の不要な範囲内に納められているので、気兼ねなく装着ができるというのもポイントです。



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APIT AUTOBACS ICONIQ 5 Ver.AUTOBACSのフロントマスク



スポーティな印象のホイールに目が行きますが、注目はその奥に隠れた車高調整式ダンパーです。「HKS HIPERMAX S」をベースに、「IONIQ 5」に合わせたセッティングが施されたもの。



現在は開発中とのことですが、近い将来には発売されそうです。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
APIT AUTOBACS ICONIQ 5 Ver.AUTOBACSのタイヤ&ホイール



3つめは自然を楽しむ「VAN LIFE」ゾーンです。



他の2つのゾーンとは雰囲気がちょいと異なるこのゾーンには、「スーパーオートバックスかしわ沼南 rem Wonder BV」が展示されていました。



この車両は、「ペットと旅する」という独自のテーマで車両づくりを行っている「スーパーオートバックスかしわ沼南」が「トヨタ・ハイエース」をベースに製作したキャンピングカーです。



このハイエースで「rem Wonder」シリーズは第3弾となります。製作は専門業者の「キャンパー鹿児島」が担当し、販売は「スーパーオートバックスかしわ沼南」が行うというスタイルを採っています。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
キャンピングカーのサイドビュー



室内はハイエースならではの広い空間で、備え付けのシート表皮や床材には、ペットが汚してもニオイが残りにくく、洗ってキレイな状態がキープできる素材を使用しています。



またスイッチパネルなどには開閉できる扉を設けて、ペットのいたずらによる不意の作動を防ぐ工夫も懲らされています。



オートバックスは単なるカー用品量販店にあらず! チューニングマニアも驚くオリジナルカスタムカーの世界【大阪オートメッセ2025】
キャンピングカーの室内



後部スペースにはペット用のケージが備えられていて、その上に飼い主用のベッドが載るという構成です。



ケージの扉が前後に設けられていたり、外向きの面にはペット用のシャワーが別にあるなど、こんなところにも細やかな気遣いが込められていました。



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キャンピングカーのラゲッジ

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