最高速度305km/hのハイパワーカーは2019年末から発売開始

アウディAGは新型アウディRS7 Sportback(スポーツバック)を発表した。実車はフランクフルトモーターショーで公開される。2019年末、ドイツとそのほかのヨーロッパ諸国から発売を開始する予定だ。

最高出力600馬力! 流麗ボディの激速4ドアクーペ「アウディ...の画像はこちら >>



新型アウディRS7スポーツバックはクーペのようなフォルムが特徴のA7スポーツバックとボディを共有しているが、共通のコンポーネントが使用されているのはボンネット、ルーフ、フロントドア、テールゲートの4箇所のみ。フロントフェンダー部分の全幅は1950mmとなり、A7スポーツバックと比べて約40mm拡大しいている。RS専用のエクステリアデザインにより、全長は5009mmに拡大された。



パワートレインはV8 4リッター直噴ツインターボエンジンTFSIに、48Vの主電源システムを備えたマイルドハイブリッドシステムを組み合わせている。最大出力は600馬力、最大トルク800N・mを2050~4500rpmの幅広い回転域で発生させる。0~100km/h加速はわずか3.6秒で達成。最高速度は250km/hに制限されており、ダイナミックパッケージでは280km/hに、ダイナミックプラスパッケージでは305km/hに変更される。

最高出力600馬力! 流麗ボディの激速4ドアクーペ「アウディRS7スポーツバック」新型モデル発表



ベルト駆動式オルタネータースターターは減速時に最大12kWの電力を回生。55~160km/hの速度範囲でアクセルペダルから足を離すと、運転状況とアウディドライブセレクトの設定に応じてリチウムイオンバッテリーに充電するか、エンジンを停止した状態で惰性走行を行う。このシステムを使用することで100km走行あたりの燃料消費量は最大0.8リッター削減することが可能となった。



サスペンションは、標準装備されるダンパーコントロール付きRSアダプティブエアサスペンションに専用にチューニングを施している。スポーツエアサスペンションは3つのモードに設定可能で自動車高調整機能が含まれる。



ノーマル状態の車高は、ベースモデルのA7スポーツバックより20mm低く設定されている。速度が120km/hを超えるとさらに10mm低くなるほか、必要に応じて車高を20mm上昇させることができるリフトモードも用意。また速度が100km/hを超えるとテールゲートからスポイラーが展開されるシステムも搭載している。

最高出力600馬力! 流麗ボディの激速4ドアクーペ「アウディRS7スポーツバック」新型モデル発表



新型RS7スポーツバックのシングルフレームグリルは、RS専用の立体的なハニカム構造のラジエーターグリルはグロスブラック仕上げとした。大型フロントエアインレットとグロスブラックの垂直フィンがアグレッシブなスタイルを強調。水平方向のブレードはフロントエンドへ向けて下方向に特徴的なラインを描いている。またブラックインレイを備えたRS専用のドアシルもハイパフォーマンスカーの外観に際立ったアクセントを追加している。

最高出力600馬力! 流麗ボディの激速4ドアクーペ「アウディRS7スポーツバック」新型モデル発表



内装にもRSだけの特別な装備を多数備えて特別感のある室内に

内装は、今回初めて3人がけのリヤシートを用意する。スポーティな2人がけのリヤシートも引き続き選択可能。ラゲージコンパートメント容量は535リットルで、リヤシートの背もたれを折りたたむと容量は1390リットルまで拡大。テールゲートは電動開閉式でオプションのコンビニエンスキーを選択すると、キックアクションでテールゲートを操作することができる。



シートはひし形パターンのブラックパールナッパレザーシートを標準で備え、RSエンボス加工が施されている。

さらに、スポーティなRSスポーツシートもオプションで用意する。
最高出力600馬力! 流麗ボディの激速4ドアクーペ「アウディRS7スポーツバック」新型モデル発表



また、専用RSディスプレイとしてアウディバーチャルコックピットを使用し、タイヤ空気圧、トルク、パフォーマンス、湯温、ブースト圧、ラップタイム、加速、Gフォースといった詳細情報を提供する。シフトインジケーターはレブリミットに到達した際にドライバーにシフトアップを促してくれる。オプションのRSヘッドアップディスプレイにはRS専用の情報も表示可能だ。ステアリングホイール、シート、照明付きフロントドアシルトリムにはRSとRS7のロゴが与えられている。

最高出力600馬力! 流麗ボディの激速4ドアクーペ「アウディRS7スポーツバック」新型モデル発表



ほかにも、大型RSアルミニウムシフトパドルを備えたフラットボトムのRSスポーツレザーステアリングホイールにはマルチファンクションボタンを設置。ドライバーはこのボタンを使用することでアウディドライブセレクトRS1、RS2モードを有効にできる。これらのモードを使用すると、アウディバーチャルコックピットのRS専用ディスプレイを自動的に表示する。

最高出力600馬力! 流麗ボディの激速4ドアクーペ「アウディRS7スポーツバック」新型モデル発表



車体色はナルドグレーやクリスタルエフェクトのセブリングブラックに加え、5種類のマットエフェクト仕上げを含む合計13種類を展開する。ドアミラーハウジングはグロスブラックが標準だが、オプションでアルミニウムマットかボディ同色仕様も用意した。



スタイリングパッケージは3種類を提供しており、フラップやブレード、シルインレイ、ウインドースロットトリム、リヤディフューザークリップなどにそれぞれの仕様を適用する。ブラックかカーボンのスタイリングパッケージを選択すると、フロントとリヤに装着されるアウディリングとRSロゴをグロスブラック仕上げに変更できる。

さらにアウディエクスクルーシブプログラムでは広範囲のカスタマイズも可能だ。

編集部おすすめ