すべての利用者に分かりやすいようシンプルなルールに!

高速道路のジャンクションやインターチェンジの案内標識に、「E1」とか「C1」といったアルファベットと数字を組み合わせた記号が書かれているのを見たことがある人も多いだろう。



あれは「路線番号」といわれるもの。



この「路線番号」は、平成28年10月24日に「高速道路ナンバリング検討委員会」がとりまとめた、『高速道路に路線番号を付すことにより、訪日外国人をはじめ、すべての利用者にわかりやすい道案内の実現を目指す「高速道路ナンバリングの実現に向けた提言」』を踏まえて導入されたもので、高速道路の路線名に併せ、その地固有の言語に依存しない路線番号を用いた「高速道路のナンバリング」となっている。



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国土交通省によると高速道路のナンバリングの基本ルールは下記の通り。



1.親しみやすく



地域でなじみがあり、かつ国土の根幹的な路線の既存の国道番号(2桁以内)を活用。



2.シンプルで分かりやすく



数字は原則2桁以内。



同一起終点など、機能が似ている路線はグループ(ファミリー)化。



道路種別や機能をアルファベットで表現。



・路線番号の頭に高速道路(Expressway)を意味する「E」を付与



・グループ(ファミリー)化する路線は、路線番号の最後に「A」を付与



・環状道路は、路線番号の頭に「C」を付与



3.国土の骨格構造を表現する



主要な国道番号で、国土の骨格構造を表現できるように、路線の起終点を設定。



並行しているなど機能が似ている路線はグループ化される

たとえば、東名高速は、1桁・2桁国道に並行する路線なので、当該国道番号(国道1号線)を付番し「E1」。東名高速道路・名神高速道路と並行路線の新東名高速道路・新名神高速道路は、グループ化・ファミリー化されて「E1A」。



【なぜ英語&日本語の名称表記だけじゃダメ?】高速道路の看板にある「C」や「E」の意味と役割とは



首都圏、名古屋圏の環状道路は、アルファベットで機能を表現するとともに、既存の都市高速道路の環状道路との整合性にも配慮して、東京外環自動車道は「C3」、東海環状自動車道も同じく「C3」となっている。



この路線番号の読み方も、国土交通省がガイドラインを制定していて、「東名高速道路」=「E1」は、日本語で「いーいち」、英語で「イーワン」と読むのが正しい。



【なぜ英語&日本語の名称表記だけじゃダメ?】高速道路の看板にある「C」や「E」の意味と役割とは



前述の通り、すでにジャンクションやインターチェンジの案内標識には、これまでの「路線名」に加え、この「路線番号」が併記されるようになっていて、市販の地図やカーナビゲーションなどさまざまな分野における活用も進められている。



詳しくは『国土交通省「高速道路ナンバリング」』を参照



http://www.mlit.go.jp/road/sign/numbering/index.html

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