スリップサインは危険の一歩手前というギリギリレベル
今や消耗品も減りメンテナンスフリー化がどんどん進むが、残されたなかでも大モノなのがタイヤだ。今でも残っている消耗品というのは、逆になくすことができないわけで、それだけ重要な役割を担っていると言っていい。タイヤは乗っている人の命を預かっているパーツだ。
公式的なタイヤの替え時は、溝の中にあるスリップサインが出た時となっている。点検して表面にヒビが出たときといっていい。もちろん間違ってはいないが、これは最低限のレベルで、危険の一歩手前ということもありうる。
ゴムのしなやかさはタイヤにおいて重要なポイント。ヒビが出ているということは、その時点でしなやかさはかなり失われているだろう。自家用で使っているタイヤであれば、スリップサインが出るまではかなりの時間がかかることから、同様にしなやかさが失われている可能性は高い。
ではタイヤの替え時はなにを目安にすれば良いか?
溝が残っていても4~5年経ったら交換したほうがいい
まずいつ製造されたか。ご存じの方も多いと思うが、タイヤのサイドにはいつ製造されたかが記されている。4桁の数字がそれで、後ろ2桁が製造された西暦の下2桁(写真の場合2017年)と何週目(写真の場合14週目)かがわかる。ゴムは生モノだけに熱や紫外線などによってどんどんと劣化していくが、少なくとも4年から5年ぐらいが交換の目安だろう。それだけ経過したタイヤは溝が残っていても交換したほうがいい。
もうひとつが溝。
溝というのは道路表面にある水膜を取り込んで、ゴムをグリップさせるために付けられているものだけに、1.6mmというのは見ただけで力不足。その2倍だとそこそこの残量になるので、安全マージンという点でもここで交換しておきたい。
もちろん溝の残量はできるだけ全体が均等なのが理想。車種によっては偏摩耗してしまうこともあるが、残量の確認は一番減っている部分で行なうようにする。また、あまりにひどく偏摩耗している場合は、アライメントの狂いなどが考えられるので、調整などをしてもらったほうがいい。そのままにして新品タイヤに交換しても同じように偏減りしてしまい、寿命まで使い切れないため財布にも優しくない。
最後にできるだけ寿命を延ばす方法は、まずは空気圧の点検補充。少ないとタイヤがよじれやすくなり、構造的に寿命を短くしてしまう。そのほか、定期的に表面のヒビを点検確認して、溝の残量を4本とも全体をチェックする。

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