リミッター制御は解除したらダメなのか?

国内向けの日本車の場合、一部の例外を除いて乗用車は180km/h、軽自動車は140km/hで働くスピードリミッター。



チューニングショップなどに依頼すると、ECUのプログラムを書き換えたり、「スピード・リミット・ディフェンサー」などの後付けユニットで、このスピードリミッターを解除することが可能だが、こうしたチューニングでリミッターをカットするのは合法なのだろうか?



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結論からすると、乗用車の場合、スピードリミッターと保安基準はまったく関連がないので、リミッターカット自体は完全に合法(大型トラックの90km/hリミッターは、道路運送車両法で装着が義務づけられているので、カットすると違法になる)。



解除はなんと合法だった! 国産車登録車が「180km/hリミッター」に設定されているワケ



そもそも国産車のスピードリミッターは、1970年代半ばに自動車メーカー各車が当時の運輸省に忖度して、自主的に設定したものなので、法的拘束力は一切ない。



その証拠に輸入車にはスピードリミッターがついていないクルマも多いし、自主規制でスピードリミッターをつけているメーカーでも、250km/hあるいは275km/hとかなりハイスピードを許容している例が大半だ(国産車も輸出仕様は、250km/hリミッターだったり、リミッターのない仕様だったりする)。



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というわけで、サーキットなどで愛車の動力性能をすべて解放したいという人は、上記の方法でリミッターカットをしてもOK。



意外と安価にリミッター解除は可能!

費用は後付けユニットタイプで1万5000円~。ECUの書き換えは、空燃比の最適化や点火時期の調整、バルタイ、電子制御スロットルなどのセッティングと合せて、10万円前後からとなるが、スピードリミッター以外のデータをいじらないというメニューなら、1~2万円でも可能。



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なお、意外なことに86/BRZレースやホンダの「N-ONEオーナーズカップ」といったワンメイクレースでは、リミッターカットが許されていない。



というのもレギュレーションでECUは「無加工の純正標準」のままとなっているからだ。当然、FSWのストレートではリミッターにあたってしまうわけだが……。ただ、モデルチェンジで2.4リッターとなる2022年からの86/BRZレースでは、86/BRZレース2022の車両レギュレーションの変更点は? クラブマンはタイヤワンメイクに、スピードリミッター解除(プロクラスのみ)が検討されているという情報も!



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公道では、高速道路でもMAX120km/hが制限速度だが、クローズドコースできっちりエンジンパワーを使い切りたいという人は、リミッターカットを検討してもいいのでは?

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