この記事をまとめると
■東京などの非降雪地では、雪の日にサマータイヤで走っているクルマが少なくない



■自分はもちろん、他人に危害が加わることもあるため絶対にやめるべきだ



■なぜ警察が厳しく取り締まらないのかについて解説する



非降雪地では雪の甘く見ている人が多数!

東京など、非降雪地の大都市で雪が突然降ると必ず言われるのが、「みんな不慣れすぎ」、「油断しすぎ」など。最近では雪国マウントなんて言われて話題にもなっている。慣れていないのは事実なので、そんなドヤ顔されてもという意見もあって、どっちもどっちな感じだ。

もちろん油断というか、甘く見すぎなのも事実で、クルマでの代表例は夏タイヤで雪道走行だろう。



実際に雪の日にチェックしてみても、たくさんいるから呆れるばかり。マウントどころかガンガン言ってやりたいところだが、そもそも甘く見るドライバーが簡単に改心するとも思えない。スタッドレスにしたくても費用はけっこうかかるし、非降雪地だと結局使わないこともあるから微妙ではある。だから気持ちはわからないでもないが、他人に危害か加わることもあるのでやはり基本は「出てくるな&乗るな」だ。



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さらに最近多いのが、取り締まれないかという声。法律的には道路交通法第71条に従って、各都道府県(沖縄県を除く)の公安委員会が滑る路面では冬用タイヤを装着するなどのすべり止めの措置を取るように定めている。違反すれば罰金6000円だ。ちなみに名称は「滑り止め違反」などではなくて、「公安委員会遵守事項違反」。つまり決めたことを守らないというものになる。



取り締まりは現実的ではないという声も

と、ここまでは最近記事やニュースでもよく見かけるうんちくでもある。知りたいのは、誰も捕まっていいないじゃないか! ということ。

税金が足りないと言われる昨今、やろうと思えば入れ食い状態だろうに。そこで知り合いの警察官数人に聞いてみたところ多かったのが「そんな状況でチマチマとチェックして検挙するのは無理」という声。都会にとってはちょっとした災害なだけに、いちいちタイヤを見ているヒマはないのは確かだ。ちなみに「周囲で捕まえた」という話も聞いたことがないとのこと。



警察の見解として、立ち往生によって通行止めの原因になった場合には取り締まるという発表がされたことがあったが、「雪国の取り締まり体制がどうなのかわからないけど、そんな通行止めになるような状態ではさらに取り締まる余裕はないと思う」という意見ばかりだった。



首都圏で問題になる「雪の日」のサマータイヤ走行! 危険行為なのに「警察」が取り締まらないワケ



なかでもひとつ、面白い意見があって「取り締まってしまうとその後にそのまま行っていいよとも言えないし、家に帰って取ってこいなどとも言えない。かといって路肩に放置や警察署で保管もできないから、触らぬ神に祟りなし」。納得するものの、それでいいのかとも思う。



キャンペーン的に見せしめとして検問でもやって、ニュースにでもなればアピール度抜群だと思うが、「いつ降るかわからないから準備したり、人数を揃えることができない」と言われてガックリ。自分がスタッドレスを履いていても夏タイヤのクルマが隣でフラフラしていたり、後ろに付かれるのも非常に怖いだけに、なんとかならないだろうか。

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