戸田恵梨香、27歳にして早くも“大女優”感を漂わせている女優である。大物感はどこから来るのかというと、2つある。
さらに、男の趣味も大女優っぽい。今年5月6日に、加瀬亮(41歳)と2015年から交際しているとスポーツ紙が報じた。
松山ケンイチ(2006年に共演、交際は2013年に父親の証言でバレる)、村上信五(2008年に共演)、二宮和也(2008年に共演)、田中聖(2006年に共演、交際のウワサは2013年ごろ)、綾野剛(2013年にツーショットを撮られる)、勝地涼(2013年に共演)……。
その時々で話題性のある男性ばかり。今回の加瀬同様、どこまで本気で交際しているのか、遊んでみただけなのかはわからないが、共演者とウワサになるのは女優としてマイナスではない。
芝居にストイックな感を漂わせている芸能人は、どういう男を選ぶかによってそのメンタリティが推し量られる。
一方、旬の俳優、演技派といわれる俳優を次々にオトしてきた戸田は、女性としての魅力だけでなく、女優としての魅力があるのではないかと思わせる。本人も交際相手から男性としてだけでなく、俳優としてのエキスを吸収したいと思っているのだろう、と勝手に想像してしまう。カッコよくいえば「芝居にストイック」、平たくいえば「仕事熱心」に見えるのである。実際は仕事中にも乳繰り合っているのかもしれないが、それも含めて大女優っぽい。ネットでは貧乳疑惑があるが、肉体をウリにしていない点も好感がもてる。
さらに、「性格が悪い(と言われている)」ところも魅力になっている。ポスト沢尻エリカとして「新・エリカ様」の異名もあったが、漏れ伝えられるエピソードが本当に性根が悪そう。そして、愛嬌がある。
「『コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命― 2nd season』で共演した山下智久が、戸田と会話するきっかけを見いだそうと村上の話題を振ったところ、戸田は山下に冷たい視線を投げかけ、無言のまま足を踏んづけた」(2012年3月28日「日刊サイゾー」)
「同ドラマでヒロイン役を務めた新垣結衣に対しても、歌手活動をしていることに対し『チャラチャラ歌ってるんじゃないわよ』と噛み付いて、新垣も呆然としていた」(同上)
「(『ライアーゲーム』主演の松田翔太に対して)撮影が明け方まで延びていたのに、長時間、松田の“化粧待ち”に付き合わされた戸田が『男のクセに化粧長くない?』とブチギレ、番組の空気を乱した」(2015年3月1日「Asageiplus」)
怒って足を踏んづけるってマンガのような意地悪キャラである。ちょっとばかし“キツい性格”程度の女優には真似できない芸当だ。その上で、また父親がいい味を出している。
「(綾野は)私が仕事で東京へ行ったときに紹介されました」
「親としては、彼はベストではない。きっと別れるだろうね…。結婚はないですね」
「恵梨香は真剣につきあうと黙ってられないみたいだよ。村上(信五)さんや松山ケンイチさんも紹介されたよ。彼らは素敵なかたたちでしたね(笑い)」
「恵梨香はいつも2年なんですよ。だからボチボチかな、なんてね(笑い)!」(女性セブン2012年7月26日号)
この報道に戸田は激怒し、父親に「よけいなことしゃべってんじゃないわよ!」と電話したという(2012年8月22日「Asageiplus」)。確かにこればかりはブチキレるのもやむなしの、口の軽さである。
戸田恵梨香は女が知りたい話題を振りまいている「チャラチャラ歌ってるんじゃないわよ」「よけいなことしゃべってんじゃないわよ」って、浅香光代の「ふざけるんじゃないよ。いったい何様のつもりだってえの」に通じるものを感じるのは気のせいだろうか。もちろん戸田が本当にそんなふうに言ったかどうか、一連の報道が事実かどうかはわからない。もはやそれはどうでもいい。これは女優・戸田恵梨香にしかなしえない“大女優芸”だからである。どうかこれからもこのイメージを壊さないでほしい。よくわからないジツギョウカなんかとは付き合わないで。いい人なんかにもならないで。繰り返すが、女は華やかな恋バナと、そして性格の悪い女が大好きなんだ。
(亀井百合子)