「JO1」「ME:I」人気メンバーに‟二股交際”報道 タレントによる「コンプラ違反」なぜ起こる?
10月15日、男性アイドルグループ「JO1(ジェイオーワン)」メンバーの大平祥生(おおひら・しょうせい)さんの活動休止が所属事務所「LAPONEエンタテインメント」から発表された。
同日、ガールズグループ「ME:I(ミーアイ)」メンバーのSHIZUKUさんの活動休止も、所属事務所「LAPONE GIRLS」から発表された。

2タレント同じタイミングで“謝罪文”

大平さんとSHIZUKUさんの所属事務所は「姉妹関係」にあり、公式サイトで公表された「お知らせ」の内容は両件とも同じで、以下の通りだった。
「このたび、大平祥生(※LAPONE GIRLSのサイトでは「SHIZUKU」)につきまして、弊社の規定に反する事案が発覚いたしました。
ファンの皆さまの期待に反する重大な行為と受け止めており、当人に猛省を促し、自身の行動について見つめ直す期間が必要と判断しました。これを受けて、本日より当面の間、活動を休止することとします。
日頃より応援してくださっていますファンの皆さま、ならびにご支援を賜っております関係者の皆さまには突然のご報告となりましたこと、深くお詫び申し上げます。
また、弊社の管理体制及び対応に至らぬ点がありましたことを重ねてお詫び申し上げます。
ファンの皆さまの期待に応えた行動規範を遵守するよう、改めて全アーティストに指導・教育を徹底してまいります」

同日同じ文面で公表された‟おわび文”(オフィシャルサイトより)

2人が「規定」「ファンの期待」に反したため、「猛省を促し、自身の行動について見つめ直す期間が必要」となり、活動休止に至った――これら文言から推察されるのは、当該タレントが、所属事務所との契約に付随する「規定に違反」し、道徳に反するような行為におよんだということだ。

一部では2人の過去の交際報道も

週刊文春は大平さんの行為について、一般人女性とSHIZUKUさんとの‟二股交際”とする記事を15日配信の電子版で報じている。
このことが「規定に違反」の直接の原因かはわからないが、タレントの交際は「ファンの期待に反する行為」といえ、二股が事実だとすれば、「猛省を促し、自身の行動について見つめ直す期間が必要」という文言とも合致する。

なぜ規定違反が発生するのか

昨今は、法令などの社会規範に反する「コンプライアンス違反」に対し、世間の厳しい目がある。その内容や対応の仕方次第ではタレント生命が絶たれる可能性もある。
一般的に、タレントによる「規定違反」が発生する主な原因として、次の3つが挙げられる。
(1)契約による行動規律が緩い
(2)芸能事務所側がタレントの行動を監視できていない
(3)タレント側のコンプライアンス意識が低い
そのうえで、対策としては「契約などで一定の行動規律を設けること」「コンプライアンス研修などによる教育の徹底」などが考えられる。

事務所におよぶ影響は?

大平さん、SHIZUKUさんの所属事務所が公表した文面には、事務所側の反省として「管理体制及び対応に至らぬ点があった」と記されている。今後の展開次第では、事務所は多大な損害を被る可能性がある。それだけに、その後に続く「ファンの皆さまの期待に応えた行動規範を遵守するよう、改めて全アーティストに指導・教育を徹底してまいります」の文面には力がこもる。
「ME:I」については、大手通信会社のTVCMにも抜擢されており、もしも出演取りやめなどに至った場合は、所属事務所が取引先等に生じた損害の賠償責任を負う可能性もあり、ダメージは計り知れない。
こうしたケースの対処法としては、タレントとの契約解除、債務不履行解除、損害賠償請求などが挙げられる。債務不履行解除はタレントが合意解約に応じない場合の選択肢で、解除規定が設定されている場合、それに従っての契約解除となる。
今回、事務所は両人に対し、活動休止の措置をとっており、冷却期間を置きながら復帰も含めた最善の策を模索するとみられる。
なお、JO1メンバーの活動休止は、オンラインカジノ利用が発覚し、8月に賭博罪で罰金10万円の略式命令が出された鶴房汐恩さんに続いて2人目。


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