防災の日を前に、南海トラフ巨大地震を想定し被災者の救助などを行う大規模な訓練が31日、愛知県田原市で行われました。
訓練は愛知県や警察、消防などおよそ2000人が参加し、南海トラフ巨大地震で田原市で震度7を観測したとの想定で行われました。

去年の能登半島地震では「半島」が抱える地理的な防災の課題が浮き彫りになり、渥美半島にある田原市で行われた31日の訓練では重症者から優先的に治療を行うトリアージのほか、自衛隊の輸送機から支援物資を海に投下して運んだり、主要な道路が通れなくなり孤立した地区の住民をヘリコプターで搬送したりする手順などを確認しました。

愛知県は「地域の連携を活かして防災力の強化を図るとともに、市民らの防災意識を一層高めていきたい」と話していました。