25年前、9月の東海豪雨。被害拡大の原因は、今回の台風15号でも警戒が呼びかけられている「線状降水帯」でした。
(視聴者映像)「洪水だよ!わかる⁉」
(記者 2000年9月)
「決壊した現場からは、茶色く濁った水が付近の住宅街に次々に流れ込んでいます」
東海地方の約7万棟が浸水。当時被害を受けた愛知県清須市の工作機械メーカー豊和工業は、教訓を生かして水に負けない自動ドアを開発しました。


当時、浸水した場所に伺うと…
(豊和工業 建材事業部長 鈴木悟さん)
「ちょうどこの辺り(の壁)に線がずーっと入っている。床面から約50センチくらいのところに線があるけれど。これが水が浸かった跡になります」
Q.ここにあった資材は?
「このへんの商品はすべて廃却」
会社の被害額は、約6億円に上りました。


リモコン1つで!10秒で止水
去年、豊和工業は電動防水自動ドア「アルティマスマート」(定価600万円)を商品化しました。その仕組みは?
(桜沢気象予報士)
「『10秒で止水 リモコン一つで安心を形に』とあります」


鈴木さんがリモコンを押すとブザーが鳴って、ドアの隙間が狭くなっていきます。
(豊和工業建材 鈴木さん)
「ゲリラ豪雨などで水が増えていっても、約50センチの水位まで室内に入るのを防ぎます」

実際に、大雨が降った想定で確かめます。
(桜沢)
「浸水20センチ、子どもはもう絶対外を歩くことができません。ただ…全然漏れていません。下の方や間とか、一滴も水が漏れていない」

では防水モードを解除すると?
(桜沢)
「すごいすごい。本来ならばこうなっちゃう、室内に水があふれている状態」
このほか手動式タイプのハンドル操作式の防水自動ドア「アルティマ」(定価80万円)もあり、清須市の防災センターなどが設置しています。
(豊和工業 建材事業部長・鈴木悟さん)
「水の災害などこれからのことを考えて、地域の方々、全国で(水害)が起きているので、皆さんのお役に立てたら」

