15日月曜日は「敬老の日」、国民の祝日です。厚労省発表では、国内の100歳以上の人は約9万9800人で過去最多、55年連続の記録更新です。
12日、愛知県の岡崎市長が訪ねたのは、ことし数えで100歳になった種島ミツエさんの自宅。市からの「敬老祝金」1万円が贈られました。
岡崎市では毎年9月15日前後に、その年に87歳と99歳以上になる人を対象に、米寿や白寿などの「敬老祝金」として1万円を贈呈してきましたが、今年度からは87歳の人への祝い金を廃止にしました。そのワケは?

(岡崎市福祉部 長寿課 中根かおり課長)
「(女性の)平均寿命が87歳を超えている状況。市民には健康寿命を延ばすことや、介護予防に力を入れていただくことで、今回87歳の『敬老祝金』の廃止を決めた」

5年で1億円…削減効果は大きい
岡崎市ではいま約4人に1人が65歳以上の高齢者です。今後、さらに増えると予想されますが、87歳の祝い金を廃止することで、年間約2000万円を削減できると言います。
(中根課長)
「今後同じように事業を続けていくと、5年で1億円(の削減)になる。削減効果は大きいと考える」


今年度からの87歳の祝い金廃止について、岡崎市民は…
(82歳)「残念ですね。年金生活者だから1万円は大きい」
(87歳)「ことしから良いものがなくなるとか昔から運が悪い世代」
(60代)「(削減分は)孫の世代のために使ってほしい」
岡崎市は現在、99歳以上を対象とした「敬老祝金」を廃止する予定はないということです。
(中根課長)
「『敬老祝金』を廃止したとしても、元気な高齢者が増えることに力を入れたい」


