記録的な大雨で水没した三重県四日市市の駐車場。車の運び出しはいつになるのでしょうか。
(松本道弥アナウンサー 18日午前11時半過ぎ)
「『くすの木パーキング』、車の入り口です。排水作業は終わっていますが、現在も通行止めで車が入ることはできません。中は真っ暗で奥が見えません。警備の方によると中では停電が続いているそうです」
「車は地下2階で眠っている…」
9月12日、1時間に123.5ミリの大雨で、地下1階と2階が水に浸かった四日市市の地下駐車場「くすの木パーキング」。浸水被害に遭った車は274台に上ります。
水は4日がかりで排出されましたが、駐車場には現在も車が残されたままです。

(駐車場の利用者)
「(車は)地下2階に眠っている。まだ買って1年…止水板があると知っていてポンプもあるし大丈夫だと思って置いていた」
Q.補償について運営会社は?
「何もない。どうにもできないので(運営会社に)任すしかない」

「自然災害の場合は補償しないが…」
駐車場の運営会社は、車の運び出しについて…
(運営会社の担当者)
「だいたい排水が終わったので(車の)持ち主をリストアップ中。随時電話をして現場を見てもらおうと思っている。その後(車を)搬出の予定」
Q.(車の搬出は)来週以降になる?
「そうですね。現場を見てもらうのも来週以降になる」
Q.規約上は補償しないことになっている?
「自然災害の場合は(補償を)しない。ただ自然災害と言い切れるのか難しい。こちらも何らかの補償は考えないといけないのかなと思っている」

こうした中、近くのレンタカー会社は異例の事態になっていました。
(エコカーレンタカー 濱口景輔社長 18日午前9時ごろ)
「今、貸し出しでほとんど(車が)出ていて1台もない」
Q.利用者の用途は?
「浸水で車がなく『仕事に行けないから貸してほしい』という人がほとんど」
こちらの会社には、大雨が降った9月12日以降、「1か月間車を貸してほしい」など長期間の貸し出し依頼が相次いでいるといいます。

「何でもいいから貸してほしい」
(濱口さん)
「どうしても車を貸してほしいという人は『何でもいいから貸してほしい』と」
会社が所有する車両も、客に貸し出した状態で「くすの木パーキング」に停められ、水没しました。

(濱口社長)
Q.今後の対応は?
「災害ではあるが(お客さまの)管理下で起きた車両破損になる。お客さまの保険プランの上限金額で請求することになる」
その他、12日に貸し出していた車2台が浸水被害にあっていたといいます。
(濱口社長)
「窓を開けて消臭しているが、においがひどかった。チェックして貸し出せるかどうか判断する」
こちらの会社では、他の地域の店舗から車両を借りて営業を続ける予定で、復旧にはまだ時間がかかりそうです。

