名古屋の玄関口が魅力あるほうがいいのは誰もが思うところ。1日の利用者が110万人を超える巨大ターミナル・名古屋駅。

それゆえ、行き先案内や乗り換えも複雑で、以前から名駅ならぬ迷う駅「迷駅」と揶揄されることも。

(小川健太記者・2015年取材)
「地下鉄の乗り場、手前の案内表示板には“右折”と書いてありますが、奥の案内表示板を見ると“直進”と書かれており、初めての方は戸惑います」

(利用者・2015年取材)
「初めての人には難しい」
「東山線の乗り場が分からなくて、30分くらいこの辺をウロウロして…」

名駅再開発で「未定」で今後どうなる?名古屋駅が乗るのに迷う“...の画像はこちら >>

5つの事業者と9つの路線が乗り入れ“迷駅”に…

明治19年(1886年)に作られた名古屋駅。当時、周辺は湿地でした。1937年には、駅舎を現在の場所に移転し翌年には南側に近鉄が乗り入れ。さらに3年後には、名鉄。戦後になって、市営地下鉄東山線と東海道新幹線も走るように。

名駅再開発で「未定」で今後どうなる?名古屋駅が乗るのに迷う“迷駅”と呼ばれるワケ 5つの事業者と9つの路線が乗り入れ複雑化し迷路のように…
提供:名古屋市

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提供:名古屋市(1936年)

平成に入ると市営地下鉄桜通線とあおなみ線が開業。現在5つの事業者、9つの路線が乗り入れています。

合わせて地下街や周辺のビルの通路なども名古屋駅では入り乱れる形になり、迷う駅「迷駅」と言われるようになったのです。

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CBC

路線を増やす予定だった名鉄名古屋駅も「未定」に

今回、再開発計画を「未定」とした名鉄の名古屋駅。1日約27万人が利用し、ピーク時は2分おきに電車がやって来ます。

(名鉄名古屋駅アナウンス・2023年取材)
「次に参りますのは46分発、準急中部国際空港行き。4両で参ります」

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同じホームから、行き先の異なる電車が次々に出発するため、これも乗るのに迷う「迷駅」の象徴です。



名鉄が打ち出していた再開発計画では、この線路も、2本から4本に増やすことになっていましたが、そのスケジュールについても「未定」です。

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