全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』では、道マニアがイチオシの道を紹介。今回は、北海道札幌市にある道を巡りながら、歴史を紐解きました。
かつて街道だった!?碁盤の目を斜めに走る“ななめ通り”
明治2年から開拓が始まり、わずか150年余りで発展してきた北海道。中でも、人口約200万人の都市へと発展した札幌市には、「歴史を知る上で欠かせない道がある」と道マニア。
札幌駅の東側には、碁盤目状に整備された道路の中を斜めに通る一本道、通称“ななめ通り”があります。
開拓初期の頃、この周辺はぬかるみがひどく、まともな道がほとんどなかったため、札幌村から元村を通って石狩方面までをつなぐ約25kmのメインルートとして整備されました。
すでに農地として整備されていたこの街道の周辺一帯は、明治11年に札幌農学校のアメリカ人農学者・ブルックスがタマネギの栽培法を伝え、日本で初めて収穫に成功したことで発展。
その味は瞬く間に評判となり、街道には玉ねぎを積んだ馬車が行き交い、道内だけでなく道外にも運ばれていきました。その影響で、街道沿いには飲食店などが次々と誕生。のちに「元村街道」と改称され、札幌の産業の発展や人口の増加を支える重要な道となっていきました。
また、街道沿いには寺社仏閣が立ち並び、中でも明治37年開教の「大覚寺(だいかくじ)」は、札幌に移り住んできた人の拠り所として多くの人が立ち寄る場所でした。こうして、「元村街道」は開拓初期の重要な役割を担い、長きにわたって住民の生命線となりました。
日本最古の円形歩道橋「菊水歩道橋」
地下鉄・菊水駅と東札幌駅の間には、直径56m、全長176mの「菊水歩道橋」が存在。50年以上の歴史があり、日本最古の円形歩道橋として知られています。
もともとこの場所には、札幌と白石村を結ぶ一本道が通っていましたが、徐々に道路は増えていき交差点は複雑化。現在はなんと六叉路に。
円形歩道橋から東に伸びる道道526号の突き当たりの先には、かつて国鉄東札幌駅(1926年~1969年)があり、「国鉄千歳線と定山渓(じょうざんけい)鉄道の分岐駅になっていた」と道マニア。
この道は「東札幌停車場線」と名付けられた重要な道路だったため、約350mという短い道にもかかわらず道道に指定されました。
「古くからある道にたくさんの道が交わっていって六叉路になり、日本に誇る円形歩道橋ができた。もしここが六叉路じゃなかったら、円形歩道橋はなかったと思う」と道マニアは言います。
閑静な住宅街に潜む“謎の長い地下道”
市営地下鉄東西線の菊水駅には、謎の長い地下道が存在。1番出口から6番出口までの距離は、なんと約470m。住宅街にあるローカル駅にもかかわらず、徒歩で10分ほどかかるこの長い地下道には、地元の人たちも不思議に思っているそう。
古くから住む地元の方の話によると、地下鉄建設当時、この地域一体では大規模な都市開発が見込まれていたのだとか。
かつての国鉄東札幌駅の跡地にはショッピングモールなどの大型施設、周囲にはマンションの建設も計画されていたため、冬でもできるだけ雪を避けて移動できるよう、地下道は東へ長く造られたのではないか、とのこと。
もともとは商店などが並ぶ地下街にする構想だったため、道幅を広くしたそうですが、結局途中で頓挫してしまったそうです。
CBCテレビ「道との遭遇」2025年7月8日(火)午後11時56分放送より

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