3月7日は、語呂合わせで「サウナの日」。皆さん、ご存知でしたか?

(常連客)
「サウナはやっぱり気持ちいい。

ストレス発散の場」
「最近は週3から4回。日常を忘れられる存在」

体の芯から温まりたいという需要から、サウナは冬場に利用する人が多いんです。

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そんなサウナの醍醐味といえるのが、部屋の温度管理をしながらお客さんにアツアツの風を送る「アウフグース」。そして、それを行うのが「熱波師」と呼ばれる人たち。

お客さんが汗をかき、“整う”手助けをする「熱波師」とはどんな職業なのか?風を送るという仕事で、どれくらい稼げるのか?密着してみたら、ただ熱風を送るだけじゃない、熱波師のお仕事が明らかに。気になるお金事情も深堀りします。

「10分で1万5000円」稼ぐ熱波師も 世界6位の年収は…?台本制作にこだわりの道具まで 進化続ける「アウフグース」の世界
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“サウナの聖地”ウェルビー栄 人気熱波師は世界大会・個人6位

まずお邪魔したのは、サウナの聖地といわれる「ウェルビー栄」。女性専用のサウナエリアや、東海三県で最大の男女共用サウナもあり、全国から年間1万人もの人たちが通うサウナ施設です。

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そんなウェルビー栄に所属する熱波師の中で、絶大な人気を誇るのが、アウフグース歴4年の箕谷樹さん(25)。その人気の理由は?

(常連客)
「振りの大きさ・風の強弱など、“全てが世界レベル”最高点ですよね。世界大会でも、6位だった」

(ウェルビー栄所属 箕谷樹さん)
Q.アウフグースに大会があるんですか?
「そうですね。2024年の大会だと、中日本予選1位・日本大会2位で、世界大会は個人の部門で6位」

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まるでライブ会場!? 照明や音楽に合わせてパフォーマンス

世界6位に輝いた箕谷さんのアウフグースは、まるでライブ会場のよう!ただタオルで風を送るだけじゃなく、音楽に合わせくるくるとタオルを回し、お客さんを盛り上げます。

(箕谷さん)
「演出・照明・香り・熱・蒸気・タオルパフォーマンス、様々なものが組み合わさってできる表現の場所。アウフグースマスターとして、名乗らせていただいている」

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実はアウフグースは進化を遂げ、エンターテインメント化。

例えば、しっとりとしたラブソングには、花のアロマで空間を演出。曲調に合わせたダイナミックなタオル回しでお客さんを魅了します。そのパフォーマンスを行う熱波師のみが「アウフグースマスター」と呼ばれるように。

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台本も制作!?「ストーリー構成があって…」

さらに、それだけではなく…

(箕谷さん)
Q.(パソコン)で見ているのはなに?
「ことしの演目の台本を作っている。ストーリー構成があって、そこに扇ぎや技があって、最後に“こういうメッセージがある”と伝えるのがショーアウフグース」

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例えば、2024年の大会で披露した演目のテーマは「あるカップルがたどった悲しい愛の物語」。

ショーアウフグースは、まるで演劇のよう。この演目で箕谷さんは、全国2位・世界6位に輝いたんです。タオル回しの技術だけでなく、ストーリーの面白さ・演技力・小道具のクオリティなども評価のポイントなのだとか。

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(箕谷さん)
「熱と共に体温も上がってくる。心(気持ち)も上がってくる。(お客さんは)感受性が研ぎ澄まされている。一緒に感じさせて、一緒に気持ちを持っていかないといけない」
Q.熱波を送ることによって観客を巻き込んでいる?
「そうですね。不思議な世界ですね~」

大会賞金はどのくらい…?

そんな大会で気になるのが…

(箕谷さん)
Q.大会に賞金ってある?
「あります。ただ、(世界6位の場合は)8万円~9万円の間。

コスパの悪い職業(笑)」

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ちなみに1位は約60万円。

(箕谷さん)
「でもアウフグースマスターとして認められる名誉がある。『ワールドチャンピオンだ!』とか、お客様からすると単純で分かりやすい。それもひとつのビジネスとしては大事なのかな」

大会での実績は、アウフグースマスターにとって大きな「看板」になるそう。というのも、箕谷さんのように施設に勤める人だけでなく、実力がそのまま収入に影響する「フリーランス」のアウフグースマスターもいるからです。

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フリーランスの“大学生アウフグースマスター”

こちらは、アウフグース歴2年のシバ太郎さん(24)。名古屋初の大学生アウフグースマスターとして、土日にフリーランスで活躍中。今回は…

(アウフグースマスター シバ太郎さん)
 「“天然温泉 中川コロナの湯”さまから、ご依頼いただいて」

フリーのアウフグースマスターは、温浴施設からの依頼や自らの売り込みによって
仕事を得ているのだそう。

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そんなシバ太郎さんのお金事情は、かなりシビア。特に、道具にお金がかかっているそうで…

(シバ太郎さん)
「お香で煙をたいて、お客さんが入室する時に。始まる前の時間を楽しんでもらう雰囲気づくりに使う。全部海外から個人輸入した。30個で約10万円。

めっちゃいい匂いします!」

さらに、アウフグース用のタオルは約1万5000円。道具は、サウナの本場であるヨーロッパ製のものが品質が良く、日本では取り扱うお店も少ないため、こだわる分だけ費用がかさんでしまうんです。

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この日は10分✕3回 終わると汗だくに

そんなシバ太郎さんのアウフグース。大きな体格を生かした、ダイナミックなパフォーマンスが魅力!

(常連客)
「剛腕で、熱波がすごく気持ちいい」
「最初の頃に比べるとすごく上達していて、努力している姿がすごい」

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(シバ太郎さん)
Q.いつも終わるとこれだけ汗だくですか?
「もうヤバいっす」

10分ほどのアウフグースを汗だくになりながら3回実施。体調管理にも気をつけなければいけない大変な仕事ですが、続ける理由は?

(シバ太郎さん)
「お客さんとの交流ができる。(熱波を)受けているお客さんの気持ちよさそうな楽しそうな表情を見られたり、いろんな繋がりができる。アウフグースマスターをやっていなきゃできなかった交流ができるというのが一番楽しい」

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アウフグースマスターは1日どのくらい稼げる?

そんなアウフグースマスターのお仕事、気になる1日の収入は?

(シバ太郎さん)
「きょうは全部(移動費)込みで2万円弱」
Q.月に換算すると?
「(土・日に働いて)10万円はもらっている。それだけ頂いているので、その収入に見合った価値を提供しなければいけないというプレッシャーも感じながら」
Q.大会のトップ層の人たちは?
「全然違いますね。僕が知っている中で一番(収入が)高い人は、1回10分で1万5000円。憧れはしますよね!」

そういったトップ層の人たちは、やはりアウフグースの大会でも、優秀な成績を収めているそう。

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(シバ太郎さん)
「 まずは中日本予選を突破して、日本選手権の本戦に出られたら」

そして、そんな大会で世界6位という好成績を残した箕谷さん。ウェルビー栄所属のサラリーマンということで、気になるアウフグースマスターの年収は?

(箕谷さん)
「だいたい450万円未満くらい。ごく一般的な(サラリーマンの)お給料です。

ただ、備品とかも自費ではなく会社から支給されたものを使用している。アウフグースとは、サウナでコミュニケーションができるひとつのもの。すごく感動してくれるお客さまもいますし、元気もらってる!という感じのお客さまもいる。原動力になっています」

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