5年前の2月から始まった、新型コロナワクチンの接種。これまでの取材で、体調不良に苦しむ多くの人々に出会いました。

状況は今、どうなっているのでしょうか?改めて取材しました。

5年前に自宅につくったスロープには、車椅子の車輪の跡がくっきりと残っています。

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名古屋に住む、櫻川博文さん。足が動かなくなって5年が経ちました。

2021年、ワクチン接種後に高熱で2か月間意識不明に。自分の免疫が神経を傷つける「自己免疫疾患(急性散在性脳脊髄炎)」で、ワクチンが原因と見られると診断されました。命は取り留めましたが、下半身は麻痺し車椅子生活に。

「なぜ自分が…」 苦悩の5年 ワクチン接種後に2か月間意識不明 車椅子生活の男性 “新型コロナワクチンの副反応問題” 当事者の今
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在宅勤務で仕事に復帰 「“やる事”ができて充実」

長い間、休職を余儀なくされました。そして今は…

(櫻川博文さん)
「今はもう在宅で仕事をしているので」

勤め先の会社の支援もあり、朝9時~夕方4時半まで在宅で事務作業をおこなっています。

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(櫻川さん)
「『やる事』ができたというか、できるようになったというか、そういう意味ではだいぶ充実しています」

「絶望に追い込まれる日々」国などに賠償求める裁判にも参加

(櫻川さん)
Q.どんな5年間だった?
「絶望に追い込まれたり、そういう日々が当初続きました。人生やり直さなきゃと思って、リハビリやりつつ仕事も軌道に乗ってきて今の自分がある」

(妻)
「何かあるたびに『くそ』『何で俺だけが』と、ずっと言ってましたね」

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救済認定を受け医療費の支援はありますが、顔も名前も明かしてワクチン被害を訴え、国などに賠償を求める裁判にも参加しています。

(櫻川さん)
「“何もなかった”という事にはしたくない。99%評価不能の原因不明にも関らず(国は)『重大な懸念はない』と言い切っている。それは全く納得できない。

“ほったらかし”で、それはないのでは」

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苦しみの中で幸せも…息子の結婚 孫も

そんな櫻川さん、最近嬉しいことが。

(大石邦彦アンカーマン)
「息子さん結婚されたんですか?2024年9月に東京でお会いした時は、まだ高校生でしたけど…奥さんびっくりしましたよね?」

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(妻)
「びっくりしましたけど、結婚できてよかったです」
「(子どもは)10月くらいに生まれる。孫になりますね」

(櫻川さん)
「それが一番の幸せですね」

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リハビリで、足は少し動くようになりました。

一度は絶望の淵に沈んだ5年。しかし、今は前を向いています。

「足の感覚が戻らない」 5年経った今も神経の病に苦しむ女性

名古屋に住む、曽我奈緒美さん。

(曽我奈緒美さん)
「靴下もはけないので」
Q.暑いからはいていないのではなく?
「(靴下をはくと)滑るので。(足の)感覚が全然戻っていない」

5年経った今も手足の感覚は戻っていません。

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ワクチンの接種後、手足の自由が効かなくなる自己免疫疾患「ギラン・バレー症候群」を発症。ペンを持って、字を書くのも難しい程でした。

(曽我さん 2023年9月 名古屋駅前)
「少しでも多くの人に知っていただきたく、ここに立っています」

曽我さんも、身元を明かして杖をつきながら街角に立ち、ワクチン被害の実情と国の原因究明を訴えてきました。

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「保育士になりたい」目標に向け前向きに

足の感覚がないため、転んで骨折したことも。

(曽我さん)
「いまはもう感覚がないせいで、転んだ瞬間なすすべがない。でも歩かないと本当に歩けなくなる。寝たきりになるのがわかっているので、リスクは覚悟のうえで(歩く)」

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曽我さんは今、ある目標が。



(曽我さん)
「保育士の資格を取りたい。子どもに関わる仕事がしたい。筆記試験を受けたら受かったので、実は(実技試験まで)1か月切っている」

6月末には保育士の資格の最終試験。決められた時間内に絵を描く課題も。

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(曽我さん)
Q.どんな5年間だった?
「『つらい』って言ったら、それで終わりじゃないですか。ただ5年前に戻れるなら(ワクチンを)打つのをやめるかなと。(国には)実態調査をしてほしい。目を背けずに患者と向き合ってほしい」

うつむいているのは、足を見ていないと転んでしまうため。それでもとにかく前を目指して歩く曽我さんです。

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重篤な健康被害報告は約9300件「被害者をなかったことにはできない」医師の怒り

この5年で総接種回数は約4億3600万回。重篤な健康被害の報告は約9300件、死亡報告は2300件あまり。国は、その99%以上をワクチンとの因果関係が不明な「評価不能」と結論付け、詳しい原因究明は進めていません。

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京都大学名誉教授の福島雅典医師。

3年前、医学団体「ワクチン問題研究会」を立ち上げ、健康被害の原因や治療法の究明をおこなっています。

(福島雅典医師)
「この5年経って思うのは、たくさんの被害者をなかったことにはできない。10万人に2人くらいの死亡率。10万人に2人と言ったら大変な数。ちょうど2000人死んでいる」

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進まない原因究明「国は何万人もの人々を救済しなければいけない」

ワクチン問題研究会はこれまで、ビタミンDの欠乏が体調不良の一因で、それを投与することで症状の改善が見られることや副反応事例の論文を出すなど、この問題について取り組んできました。

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(福島医師)
Q.ワクチン問題研究会は、どんな展開を考えている?
「いちばん重要なのは、亡くなった人について国家賠償請求するかどうか。死んだ人はかえらない。だけど、そこから学べるものを全部学ばないといけない。剖検(解剖)した人は剖検のサンプルを調べる。全遺伝子を調べます。不幸にして闘病せざるを得ない何万人もの人々を救済しなければいけない。そのためには国が動くべき。

国を動かすまで私は請願をし続ける」

新型コロナワクチンへの関心が失われている中、当事者にとっては変わらない現実が続いています。

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