ノジマは22日、携帯販売大手のコネクシオに対して完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。親会社の伊藤忠商事は所有する全株式60.34%をTOBに応募することで合意。
買付主体はノジマが買収目的会社として設立したNCX(横浜市)。コネクシオ株の買付価格は1株につき1911円で、TOB公表前日の終値1190円に60.59%のプレミアムを加えた。TOBが成立すれば、コネクシオの東証プライム市場への上場は廃止となる。
買付予定数は4473万7744株。買付予定数の下限は所有割合66.67%にあたる2982万5200株。買付期間は12月23日~2023年2月9日。決済の開始日は2023年2月16日。公開買付代理人はみずほ証券。
コネクシオは携帯電話の販売・卸売りを目的に1997年に伊藤忠の100%出資で設立。
ノジマはキャリアショップ事業を家電専門店事業と並ぶグループの中核と位置付けている。1993年には家電流通業界で初めてNTTドコモの携帯販売一次代理店の権利を取得した。