日本ピラー工業は、メカニカルシール(液体の漏れ止め装置)やカーボン製品を製造するタンケンシールセーコウ(東京都大田区。売上高45億7000万円、営業利益5億6200万円、純資産21億1000万円)を子会社化することを決めた。
タンケンは1955年に機械用カーボン製品の研究開発を目的に炭素研究所として発足。主力のメカニカルシールは石油化学、食品などの産業用プラントで液体の漏れ防止に欠かせない製品として利用されている。同社はメカニカルシールの性能を左右するカーボン部品を内製化していることを強みとしている。
投資会社のアスパラントグループ(東京都港区)の関連ファンドが事業承継を支援する一環として2020年にタンケンの全株式を取得し、傘下に収めていた。