ファースト住建は26日、注文住宅事業のKHCに対して完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を行うと発表した。近畿圏での住宅事業の基盤拡大が狙い。
KHC株の買付価格は1株につき1127円で、TOB公表前営業日の終値700円に61%のプレミアムを加えた。買付予定数は401万2323株。下限は所有割合64.86%にあたる260万2200株。KHCの親会社であるSOLABLE(東京都千代田区)は所有する全株式53.4%をTOBに応募する予定。
買付期間は8月27日~10月9日の30営業日。決済の開始日は10月17日。公開買付代理人は大和証券。
KHCはTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、東証スタンダード市場への上場が廃止となる。
KHCは1981年、兵庫県明石市に勝美住宅として設立。
この間、2005年に創業者が日本アジアランドに株式を譲渡したのに伴い、同社が親会社となった。その後、数回の親会社の異動を経て、2021年にJAG(旧日本アジアグループ、2023年1月にSOLABLEに社名変更)が親会社となった。