古河電気工業は、富士通傘下で光通信用製品メーカーの富士通オプティカルコンポーネンツ(FOC、川崎市。売上高136億円、営業利益△102億円、純資産51億7000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。

光通信の最先端領域拡大の一環。FOCは光通信の大容量化で重要な役割を果たすリチウムナイオベート(LN)を用いた高速光変調器で世界トップ級のシェアを持つ。古河電工が強みとする光半導体技術を結集することで、高速通信規格の「5G」や次世代通信の「ビヨンド5G」時代に対応した光通信製品の供給につなげる。取得価額は非公表。取得予定日は2025年4月1日。

FOCは2009年に富士通から分離独立して設立。光通信ネットワークの構築に必須となる光変調器、光受信器や光トランシーバーなどを主力とする。古河電工とFOCは2021年、次世代大容量光通信用デバイス開発の連携で合意するなど、かねて協力関係にあった。

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