SBIホールディングスとしてSBI貯蓄銀行(ソウル)に対する投資の一部を回収するとともに、同行の譲渡先である現地生保大手の教保生命保険(ソウル)との関係を緊密化するのが狙い。

SBIは2013年、経営難にあったSBI貯蓄銀行の前身企業に追加出資して子会社化。

その後、同行は短期間に再建を完了し、現在は韓国最大の貯蓄銀行に成長を遂げた。100%の所有割合のうち58.66%を教保生命保険に複数回に分けて譲渡する。SBI貯蓄銀行は営業収益1590億円、営業利益113億円、純資産1890億円(2024年12月期)。

譲渡価額は約900億円(9000億ウォン)。1回目の譲渡は2025年4月30日で、最終譲渡予定日は2026年10月30日。

譲渡先の教保生命保険は、かねて将来の金融持ち株会社への展開を見据えて非保険事業を拡大するため貯蓄銀行の買収を検討していたという。

SBIは2007年から教保生命保険と資本関係にある。今回、同社への出資比率を現在の約9%から20%超に引き上げ、持ち分法適用関連会社とすることで合意している。

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