こんにちは、柳川隆洸です。
新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。
まず、2月28日の新月からの約1か月間を振り返ってみたいと思います。
前回の記事で火星や金星、水星の逆行が重なり、外交上のすれ違いが生じやすいと予想していましたが、実際にはウクライナ停戦をめぐる米欧間の意見の対立や、中東地域での紛争激化が報じられました。
また、経済政策の急転換により米中関係の緊張が顕在化し、市場が混乱する結果にも繋がりました。
さらに、月食の影響で大規模な気象災害の発生を警戒していましたが、アメリカ南部での竜巻被害や南部オクラホマ州では150件近い山火事が発生するなど異常気象が確認されており、予想と大筋で一致する事象が目立ったように思います。
そんな中での3月新月からの星の影響を見てみましょう。
衝突と歩み寄りの間で揺れ動く月に
新月は3月29日19:57です。
新月ですが日食でもあり、また翌日30日に海王星が牡羊座に入るという、占星術的にかなり大きな変化を表すタイミングになります。
このような星配置では、これまでも戦争や激しい論争と関連している傾向があり、注意が必要な時期になります。
また、拡大天体の木星や民衆を表す月が、それぞれ積極性や強い感情を刺激する配置にあるので、社会のムードは情熱や理想主義にあふれるものとなりそうで、新しいイノベーションや社会的な変革を求める声が高まる傾向があり、これが日食の影響と関係して激しい論争へと繋がる可能性がありそうです。
加えて、火星や冥王星といった攻撃性や変容を意味する天体が、緊張感のある角度を形成し続ける時期とも重なっているので、国際的な舞台では話し合いは続けられているものの、強硬姿勢を崩さない動きが残る可能性があり、突発的な衝突が起きるリスクもあると考えられます。
一方で、コミュニケーションや情報を意味する水星が4月7日に順行へと戻り、意見交換や交渉ごとなどがポジティブな流れへと展開しやすくなります。
この影響でお互いの歩み寄りを試みる可能性もあり、また癒やしや共感性を意味する海王星の影響もあって、平和や連帯のメッセージが世界的に広がる可能性があります。
ただし、過度な幻想や甘い見通しも同時に生まれやすいため、冷静な判断が必要です。
このように、各国の紛争の激化の可能性がありつつも、ポジティブな歩み寄りもあり、今回の新月からの1ヶ月は“揺れ動く”時期となりそうです。
これは私たちの生活にも同様の影響を与えてきますので、破壊的な視点ではなく、ポジティブなコミュニケーションを大切にして、この1ヶ月を過ごしていただくと、大きな問題からは回避できそうです。
【企業ピックアップ】日本取引所グループ
毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。
今回は日本取引所グループ(1949年4月1日設立)を取り上げました。
日本経済の中枢を担う金融インフラ企業として知られ、国内外の投資家が注目する取引所を運営しています。バブル期には国際的にも大きな存在感を示した一方で、バブル崩壊後の日本株の低迷や国際競争力の課題、さらには近年懸念される株式バブルやインサイダー問題なども加わり、株式市場の透明性や信頼性をどう守るかが焦点となっています。
そこで、日本経済の行方を左右するJPXの行方と課題を占星術の観点から見ていこうと思います。

「大胆な行動」と「慎重な改革」のバランス感覚が強み
最初に、JPXの企業傾向を占星術で見ていこうと思います。
企業の推進力を意味する太陽が牡羊座に位置しており、牡羊座は新しいことを切り開き、スピード感をもって突き進むと言う特徴がありますが、JPXが大きな改革や新規施策を推進し、市場の活性化を図ろうとする姿勢は、まさに牡羊座らしい展開といえます。
さらに太陽以外にも、牡羊座に勢いを意味する「火星」と魅せる「金星」が近い位置で重なっており、これは大胆な行動力に加えて自社のブランドイメージを高める力が強く働く特徴として出やすいです。
またこれらの天体にイメージを意味する「海王星」が対向しており「理想と実務」のバランスを常に意識している企業であることが分かります。
ですが、海王星には「曖昧さ」や「境界の薄さ」という意味もあり、マーケット全体との境界線があいまいになりやすく、「情報の透明性確保」や「誤解・混乱の回避」にネガティブに働くこともありそうです。
一部で起こったインサイダー疑惑による信頼性の揺らぎはこの星の影響が悪く出た結果と言えるでしょう。
「敵対的買収」を「同意なき買収」と言い換えるほどM&A環境が大きく変化しており、企業同士の競争も激化するなか、JPXとしては、改革の後押しと同時に、過度な競争が産業全体を乱さないような調整機能を発揮した上で国際競争力強化の実現を求められています。
このような離れ業を実現出来る企業なのかというと、実はそのポテンシャルは十分に備えていると感じます。
と言うのも、同社の太陽・火星が持つ「行動力・先導力」に対し、変容とカリスマ性の冥王星がポジティブに繋がっており、これは業界に大きなインパクトを与えるリーダーシップを発揮するような星配置なのです。
組織や業界の構造的な課題にも真っ向から取り組むパワーを秘めている企業であると言えるでしょう。
ただ、情報や調整を意味する水星に革新性を意味する天王星がネガティブに繋がっており、これは斬新なアイデアやシステム改革への適性がある反面、周囲がついて来られないほどのスピード感になりやすく、「相互理解」においては難しさを感じる企業でもあるのです。
大胆な行動と慎重な改革のバランスをうまく噛み合わせることで日本経済全体の成長に貢献していく力を大いに発揮できるはずです。
技術革新やシステム刷新の成果が実る年に
では次に、JPXの今後の流れを見てみようと思います。
まず、同社の過去を占星術的に振り返ると、2013年に東証と大証が合併してJPXが発足した際には、変容を意味する冥王星が同社の太陽とつながり、革新を意味する天王星が太陽と重なる配置を形成していました。抜本的な統合や新たなシステム誕生を象徴する“大変容”のエネルギーがはたらいていた時期と言えます。
2023年前後は同社の発展を意味する木星に冥王星が重なり、同社の土星に対し土星がオポジションになる時期とも重なっていました。これは市場改革に拍車がかかる一方でインサイダー疑惑のような信頼問題が露呈しやすい配置だったのです。
2024年には同社の木星に対し発展の木星がポジティブに繋がるタイミングで取引時間の延長があり、「市場拡大」や「国際競争力向上」へと繋がるポジティブな展開だったので、一般的な評価以上の効果があったのではないかと予想されます。
この流れからの今年2025年から2026年末までは革新を意味する天王星からの影響で技術革新・システム刷新などの取り組みが実を結びやすく、取引システムの高度化やデリバティブなどの新商品導入で大きく前進する可能性が期待できそうです。
一方で、あまりに急速な変化を押し進めると規制上の問題や監査面でのトラブルを引き起こしやすい側面も想定される星配置なので、注意が必要です。
2036年にリスク管理や信頼回復の真価を問われる
そして同社にとって大きな節目となるのが2036年になります。
この時期に土星が回帰するサタンリターンが発生するのですが、サタンリターンは企業の弱点が明確化される一方、それを克服すれば大きく成長できる時期にあたります。
ですから、JPXが自ら築き上げた制度や市場原理を改めて問い直される時期となり、過去に取り組んだリスク管理や信頼回復の施策が真価を問われるでしょう。
このように日本株市場の先行きとバブル懸念、そして国際競争力強化や「同意なき買収」の増加などJPXの行方は、そっくりそのまま日本経済全体を左右する一大テーマとなります。この数年でJPXの持つ大胆さと改革力を発揮することが、長期的視点で同社が次の段階へと進化するためのカギになりそうです。
*次回公開予定は4月27日です。
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