2025年4月14日
AViC<9554>、SNSマーケティングのリアレーションを子会社化
デジタルマーケティング事業のAViCは、動画広告の市場規模拡大をにらみ、動画投稿アプリ「TikTok」など縦型動画広告に強みを持つリアレーション(東京都渋谷区)を子会社化する。動画制作のノウハウを獲得するほか、ライブ配信で商品を紹介し販売するライブコマース事業への参入も視野に入れている。リアレーションは2013年設立で、売上高5億7400万円、営業利益300万円、純資産9200万円(2024年4月期)。
クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>、人気つけ麺店運営の狼煙を子会社化
クリエイト・レストランツホールディングスは、埼玉県の人気つけ麺店「狼煙」を運営する狼煙(さいたま市)を子会社化して、ヌードルブランド事業を強化する。クリエイト・レストランツホールディングス傘下のYUNARI、一幻フードカンパニー、遊鶴と連携し、食材仕入れの効率化を図るほか、メニューの共同開発、店舗運営ノウハウの共有などを行う。狼煙は売上高3億3300万円、営業利益1900万円(2025年2月期見込み)。
エスケーエレクトロニクス<6677>、スクリーンマスク製造のアサヒテックを子会社化
フォトマスク大手のエスケーエレクトロニクスは、M&Aを通じたグループ企業の拡大を重要施策に掲げている。アサヒテック(愛知県瀬戸市)は自動車向けなどのスクリーン写真製版(スクリーンマスク)製造で高いシェアを持ち、成長分野である電子部品を対象としたレーザー加工技術を用いたメタルマスクも手がけている。エスケーエレクトロニクスは事業領域の拡大や技術力向上の面から相乗効果が高いと判断した。アサヒテックは1974年設立で、売上高8億1900万円、営業利益9600万円、純資産12億3000万円(2024年3月期)。
穴吹興産<8928>、霊園企画・運営のエムジープランニング、石材製造のMG石材を子会社化
マンション分譲の穴吹興産は、不動産事業を軸に霊園開発や霊園コンサルティングにも事業を展開している。霊園企画・運営のエムジープランニング(神奈川県小田原市)、石材製造のMG石材(静岡市)をはじめとするMGグループを傘下に取り込み、新規霊園開発の加速や、既存霊園の販売力強化につなげる。MGグループは静岡県を中心に霊園の開発・運営、販売を手がけている。エムジープランニングは売上高3億2900万円、営業利益424万円、純資産1億7500万円(2024年7月期)。MG石材は売上高2億1000万円、営業利益419万円、純資産4560万円(同)。
バロックジャパンリミテッド<3548>、中国事業子会社の香港BAROQUE CHINAを現地合弁パートナーに譲渡
アパレル企業のバロックジャパンリミテッドは、中国で女性向けアパレル事業を展開してきたが、現地の景気減速と個人消費の低迷を受けて事業を再編することにした。卸売事業持ち株会社の香港BAROQUE CHINA LIMITEDの全保有株式51%を、合弁相手の中国小売大手BELLE INTERNATIONAL HOLDINGS LIMITEDのSPC(特別目的会社)に譲渡する。BAROQUE CHINAは2013年設立で、純資産21億3200万円(2024年12月期)。
ベクトル<6058>、SNSマーケティング支援のgracemodeを子会社化
PRサービス大手のベクトルは、SNSマーケティングを手がけるgracemode(東京都目黒区)をグループ化し、デジタルマーケティング事業を強化する。gracemodeは2018年設立で、美容・化粧品領域を中心に、SNSでの認知拡大から購入まで一貫した施策をワンストップで支援している。同社は売上高8億5900万円、営業利益2億6500万円、純資産4億9100万円(2024年12月期)。
オーウイル<3143>、漬物製造販売の米国NIITAKAYAを子会社化
オーウイルは専門商社として主に食品原材料の卸売事業を手がける。成長戦略の一つとして海外展開を進めており、子会社化によって米国食品市場進出の足場を固める。NIITAKAYA U.S.A. INC.(カリフォルニア州)は甘酢漬物ガリの製造やテナント販売を行っており、米国の漬物市場で高いシェアを持つ。同社は売上高19億7000万円、営業利益5790万円、純資産4億6500万円(2024年12月期)。
ビューティガレージ<3180>、宿泊施設向け温浴関連商品販売のサウナガレージを子会社化
ビューティガレージは美容サロン商材の卸売を主力事業とし、プロ向けEC(電子商取引)サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を運営する。サービス領域とターゲット顧客領域の拡大を図っており、その一環。サウナガレージ(東京都世田谷区)は2023年設立で、温浴・サウナ・ホテルなどの宿泊施設向けに温浴関連機器・用品の販売を行うほか、経営支援サービスも提供している。
HSホールディングス<8699>、時計・ブランド品買取販売のPRICING DATAを子会社化
HSホールディングスはモンゴルなどで銀行事業を手がけるほか、リユース事業も展開している。リユース事業子会社のSTAYGOLD(東京都渋谷区)が今年3月にPRICING DATA(東京都品川区)と業務提携し、運営ノウハウの共有などを進めていたが、より相乗効果を高めるためにはグループに取り込むことが不可欠と判断した。両社の在庫を共有化し、PRICING DATAの海外販路を活用することで、事業の利益率改善を狙う。PRICING DATAは時計・ブランド品の買取販売のほか、EC(電子商取引)による個人向け販売、香港支店での買取販売にも強みを持つ。同社は2014年設立で、売上高169億円、営業利益△1340万円、純資産3億9000万円(2024年7月期)。
TWOSTONE&Sons<7352>、経営コンサルティングのSAICOOLを子会社化
TWOSTONE&Sons傘下のenableX(東京都渋谷区)は、テクノロジーコンサルティングサービスを展開。DX(デジタルトランスフォーメーション)ニーズの多様化、業務の高度化により、コンサルティング人材の確保とチームの構築を経営課題としていた。SAICOOL(東京都港区)は成長戦略の立案、業務改革、DX推進に豊富な実績と知見があり、特に製造・IT・金融業界向けの支援に強みを持つ経営コンサルティング会社。TWOSTONE&Sonsは傘下に迎えて、幅広いクライアントニーズに応える体制構築が可能と判断した。enableXとの相乗効果の創出も見込む。SAICOOLは売上高3億円、営業利益3500万円、純資産7500万円(2024年6月期)。
2025年4月15日
アイビスホールディングス<9334>、障害者就労支援施設子会社のHUGアイビスを経営陣に譲渡
業績不振が続くHUGアイビスを切り離すのが狙い。同社の山嶋美和社長に全株式を譲渡するMBO(経営陣による買収)。事業採算の改善に向け、山嶋氏がグループ外で独自の経営判断による事業運営を目指す。
川西倉庫<9322>、冷凍倉庫業のベトナムTPLを子会社化
経済成長の著しいベトナムへの進出の足がかりとするのが狙い。TOAN PHAT LOGISTICS JOINT STOCK COMPANY(TPL、ロンアン省)はメコンデルタ地域で収穫された農産物の貯蔵業務を手がける。同社は営業収益1億3800万円、営業利益△900万円、純資産1億4200万円(2024年12月期)。
きょくとう<2300>、龍クリーニングから福岡県久留米市内のクリーニング工場と店舗を取得
龍クリーニング(福岡県大牟田市)から久留米市内のクリーニング工場と取次所4店舗を取得し、福岡県内における営業基盤を固めるのが狙い。きょくとうは福岡県や首都圏を中心にクリーニング業を手がけ、全国で29工場、495店舗(2024年2月末時点)を構える。
マネックスグループ<8698> 傘下のコインチェックグループ、暗号資産関連企業のNext Finance Techを子会社化
マネックスグループ傘下で暗号資産取引所運営のオランダCoincheck Group N.V.(アムステルダム)は、暗号資産関連サービスをグローバルに提供するNext Finance Tech(東京都渋谷区)を子会社化し、ステーキングソリューション事業に参入する。ステーキングは暗号資産を保有することにより報酬が得られる仕組みのことで、Next Finance Techは国内外の個人顧客や機関投資家向けにステーキングのインフラを提供している。また、暗号資産の管理・運用システムの開発や法人顧客向けコンサルティングサービスも手がけている。
2025年4月16日
ヴィッツ<4440>、インターネット予約システムのリザーブマートを子会社化
自動車や産業機器向け制御ソフトウエア開発を主力とするヴィッツは、収益性の向上を目指し、インターネット予約システムのリザーブマート(名古屋市)を子会社化する。リザーブマートは自社で予約システムを開発し、全国の公共施設や音楽スタジオなどに提供しており、システム導入後に継続的、安定的に収益を獲得できるストック型ビジネスが強み。ヴィッツはこれまでの労働力提供型中心の事業から、知財提供・活用型の収益モデルへの転換を進めている。リザーブマートは2000年設立で、売上高5720万円、営業利益1670万円、純資産5780万円(2024年3月期)。
2025年4月17日
NISSOホールディングス<9332>、名古屋の警備会社オールジャパンガードを子会社化
製造系人材サービスから警備分野へ事業を拡大しているNISSOホールディングスが、公共施設警備などを手がけるオールジャパンガード(名古屋市)を完全子会社化することで事業拡大を狙う。
ミスミグループ本社<9962>、現地子会社を通じて米機械部品調達のFictivを取得
産業機器部品大手のミスミグループ本社は、米国のカスタム機械部品オンライン調達サービス「Fictiv」を展開するFictiv Inc.の完全子会社化を通じて、自社オンライン調達サービス「meviy」の北米市場での事業を拡大するのが狙い。
NISSOホールディングス<9332>、製造派遣業のMan to Manを株式の譲渡と交換で子会社化
製造派遣大手のNISSOホールディングスは、中部・東海エリアで製造系人材派遣を手がけるMan to Manホールディングス(名古屋市)の完全子会社化により、電気自動車(EV)シフトで派遣需要の拡大が見込まれる中部圏での事業拡大を狙う。
アマダ<6113>、半導体基板加工機大手ビアメカニクスを子会社化
金属加工機械大手のアマダは半導体パッケージ基板向け穴明加工機で世界トップシェアを持つビアメカニクス(神奈川県厚木市)を完全子会社化することで、半導体分野への本格参入を狙う。併せてアジア地域での売上高比率を5.3%ほど引き上げる。
ライオン<4912>、ベトナム医薬品販社メラップライオンを子会社化
日用品大手のライオンは、自社のオーラル(口腔)ヘルスケア製品の開発・生産技術とベトナム全土の病院・クリニックをカバーするメラップライオン(ホーチミン市)の販売網を組み合わせ、同国市場での成長を狙う。
日本国土開発<1887>、SPCのユリ伏見合同会社を取得
総合建設会社の日本国土開発が、名古屋市中心部の不動産開発プロジェクトに参画するのが狙い。特別目的会社(SPC)のユリ伏見合同会社を営業者とする匿名組合へ出資する形で取得する。
2025年4月18日
スターシーズ<3083>、総合ビルメンテナンス子会社のミヤマを経営陣に譲渡
スターシーズは実店舗での衣料品販売を中心に事業を展開。安定的に収益を生み出す事業を構築するため新規事業の開拓も進め、2024年8月にミヤマ(長野県上田市)を子会社化したが、現在は系統用蓄電池事業に注力している。その状況下でミヤマの代表取締役社長の須藤信由氏からミヤマ株式の譲渡の申し入れがあり、選択と集中の観点から全株式の譲渡を決めた。
U-NEXT HOLDINGS<9418>、電力小売のくこくエネルギーを子会社化
U-NEXT HOLDINGSは子会社のU-POWERで再生可能エネルギーによる電力小売事業を展開。同事業を手がけるくこくエネルギー(東京都千代田区)を傘下に迎えて体制整備と機能強化を図る。くこくエネルギーは売上高4110万円、営業利益△2220万円、純資産△1億2100万円(2024年12月期)。
Livenup Group<2977>、不動産仲介・賃貸管理のジーエーコンサルタントを買収
Livenup Groupは居住用と収益用不動産の開発・販売が主力。不動産仲介・賃貸管理業のジーエーコンサルタント(横浜市)を傘下に迎えて収益基盤の強化を図る。ジーエーコンサルタントは売上高1億5400万円、営業利益600万円、純資産1億5000万円(2024年11月期)。
アーレスティ<5852>、ダイカスト製品用金型を製作する中国子会社の阿雷斯提精密模具を現地企業に譲渡
アルミダイカストメーカーのアーレスティは2005年に阿雷斯提精密模具(広東省)を設立したが、現地EV(電気自動車)メーカーと主要顧客の日系自動車メーカーとの間で競争が激化、受注量が大きく減少し手放すことにした。阿雷斯提精密模具は主に中国のアーレスティグループ工場向けに金型を提供。売上高8億円、営業利益△1億4300万円、純資産20億4000万円(2023年12月期)。
SYSホールディングス<3988>、組み込み系システム開発のHTCを子会社化
SYSホールディングスは、自動車、重工業などの製造業向けソリューションや、エネルギー産業・金融業などに向け社会情報インフラソリューションなどを提供する。DX(デジタルトランスフォーメーション)市場の拡大が見込まれ、事業拡大のために規模の拡大が必要と判断。慢性的に不足するIT技術者を獲得、営業連携を進めるほか、採用ノウハウの共有も行う。HTC(大阪市)は組み込み制御系システムの開発を中心に手がける。同社は売上高3億1600万円、営業利益1640万円、純資産6520万円(2024年3月期)。