トヨタが豊田合成株の保有割合を23.45%に引き下げ 2025年12月の大量保有報告書

M&A Onlineが大量保有データベースで2025年12月の大量保有報告書などの提出状況を調べたところ、トヨタ自動車がグループ会社でエアバッグなどを手がける豊田合成の株式の保有割合を19.21ポイント引き下げ、23.45%としたことが分かった。

政策保有株の解消を加速

トヨタグループは2023年度から取引関係の維持・発展のために保有している政策投資の持ち合いの解消を進めており、売却資金を有効活用することで資本効率の向上に取り組んでいる。

2025年は11月に、自動車照明器などを手がける小糸製作所の株式の保有割合を2.08ポイント引き下げ、17.92%としたほか、2024年には1月に自動車部品メーカーのデンソーの株式の1.22%を売却し保有割合を19.00%に、8月には同アイシンの株式の1.69%を売却し、保有割合を18.31%にそれぞれ引き下げている。

また、2026年2月以降、トヨタグループによる、フォークリフトや物流機器・システムなどを手がける豊田自動織機の買収・非公開化が予定されており、持ち合い株売却が一段と進む見通しだ。

自動車業界では本田技研工業が、自動車車体部品などを手がけるジーテクトの株式の保有割合を7.97ポイント引き下げ、21.7%とした。

大量保有報告書では、保有目的を「調達取引の安定化のために長期に保有」としている。

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イエローハット、ナルネット株を買い増し

このほか12月は、自動車用品販売のイエローハットが、自動車メンテナンス関連事業を手がけるナルネットコミュニケーションズの株式を2度にわたり買い増し、保有割合を2.1ポイント高め19.42%とした。

ナルネットコミュニケーションズは、全国に1万3000カ所以上の自動車整備工場と提携しており、リース車両のメンテナンス受託など自動車関連のBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を展開している。

イエローハットは2025年8月に、ナルネットコミュニケーションズ株の16.25%を新規保有し、同年11月にも1.07%を買い増して、保有割合を17.32%にしていた。

同社では、保有目的を「取引関係の強化および整備事業におけるシナジーの最大化」としている。

RIZAP、Bitcoin Japan株を段階的に売却

RIZAPグループは、和装品や宝飾品、和装小物などの卸売を手がけるBitcoin Japan(元 堀田丸正)の株式を4度売却し、保有割合を6.78ポイント引き下げ、12.07%とした。

同社は11月にも4度売却(33.94%)しており、この2カ月間で40%強を手放した。

RIZAPグループによると「もとは発行者の連結子会社化を目的とした保有をしていたが、 今後市場への影響を勘案しつつ、段階的に売却を進めていく方針」という。

また、米国の資産運用会社ティー・ロウ・プライスの日本法人であるティー・ロウ・プライス・ジャパンが、VTuberによる音楽やライブの配信、グッズ販売などを手がけるカバーの株式の5.87%を新規保有した。

2025年12月の大量保有報告などの提出件数は1154件で、このうち保有割合を増やしたのは326件、新規保有は238件、保有割合を減らしたのは500件、契約の変更などは90件だった。

文:M&A Online記者 松本亮一

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