
こんにちは、柳川隆洸です。
新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。
西洋占星術では1ヶ月の始まりを新月としており、新月の星配置を見ることで1ヶ月の社会的傾向を知ることができます。
まず、先月の11月1日の新月からこの1ヶ月間を振り返ってみたいと思います。
前回の記事で「誇張や虚偽を交えた発言をしやすい状況になる。聴衆も冷静な判断を心掛けた方が良いでしょう。」とお伝えしていました。
これは兵庫県知事選挙において、まさに悪い形で実現しました。何が真実かは分からないミステリーな状況の中、斎藤元彦氏が再選を果たしましたが、今もまだ様々な憶測やリーク情報が飛び交っています。
また「紛争の激化が懸念される側面も無視できません。」とお伝えしていましたが、ロシアがウクライナへの攻撃に新型の中距離弾道ミサイル(IRBM)を投入し、核使用をほのめかし始めました。
前回もお伝えしたように、今は占星術においての大きな時代の移り変わり時期で、驚くようなイベントが発生しやすい機運が高まっていますので、注意が必要です。
そんな中での12月新月からの星の影響を見てみましょう。
時代を動かす出来事が起こる時期、デマには要注意
新月は12月1日15:21です。
まずは先月から続いている「誇張や虚偽を交えた発言をしやすい状況」ですが、11月26日から始まる水星逆行によって、さらに本当か嘘か分からない情報で溢れかえる可能性が高まりそうです。様々な意見を熱を持って伝える人物が増え、勢いに流されてしまいやすくなるので、冷静に注意して情報を精査する必要があるでしょう。これは12月16日まで続きます。
11月後半から推進力やリーダーを意味する太陽に対し、土星がハードに繋がります。これはリーダーにとって難しい局面に入ることを意味しており、再選したトランプ大統領に対する何らかの妨害や、日本においては石破茂総理が窮地に立たされる事態などにも繋がる可能性があります。それ以外にも、各界のリーダーがもれなく標的になる可能性がありますので、その立場にいる方は注意が必要な期間になります。
また12月20日から発展力の木星と縮小力の土星がハードに繋がります。この一見矛盾する作用の天体がハードに繋がると、アクセルとブレーキを同時に踏んだようなストレスフルな停滞感を感じる現象が起きやすいです。つまり経済的な停滞感や財政難、漠然とした不安に包まれる可能性が出てきやすいです。この影響は12月30日まで強く出やすいですが、1月末までは注意が必要です。
発展的な視点で見ると、12月16日頃から金星に対し木星がポジティブに影響しています。このようなときは同盟関係が良好になったり、友好的な関係性を増長するような傾向が強まります。この影響は12月24日まで続きますので、他者との関係性の向上はこの期間に予定していただくと希望通りの結果となりやすいでしょう。
先ほどもお伝えした通り、11月20日に冥王星という時代を大きく変容させる天体が約18年ぶりに水瓶座へと星座移動をしました。これまでの統計上、このようなタイミングには時代を揺るがすようなイベントがこれまでもれなく発生していますので、ネガティブなイベントには注視しておく必要があるでしょう。
【企業ピックアップ】ユニゾホールディングス
毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。
今回はユニゾホールディングス(1977年5月16日設立)を取り上げました。
ユニゾホールディングスは2019年12月、従業員による買収(EBO)で上場を廃止しました。もともと旧日本興業銀行(現みずほ銀行)系の不動産会社で、2009年に上場し、オフィスビル賃貸やホテルチェーン「ホテルユニゾ」などを展開していました。みずほ銀行の出資比率を下げるための公募増資を4度行った結果、株価が低迷。2019年7月にはエイチ・アイ・エスから敵対的TOBを受け、これを回避するために友好的買収先を探しましたが、最終的にEBOを選択。しかし、資金返済が難航し、2023年4月に民事再生法の適用を申請。その後、再建計画が成立し、ホテル事業は別会社に譲渡されました。同社のこれまでの運命と再建への道を占星術の観点から探ってみたいと思います。
最初に、ユニゾホールディングスの企業傾向を占星術で見ていこうと思います。
まずは同社の推進力を意味する太陽や職能を意味する水星を見てみると、どちらも牡牛座に位置しています。牡牛座は「安定性」と「物質的な豊かさの追求」を意味する星座です。ユニゾホールディングスは不動産賃貸事業を主要な柱としており、オフィスビルや商業施設の運営を通じて安定した収益を上げ、またホテル事業における着実な「ユニゾイン」のブランド展開はまさに牡牛座を強調している同社の特徴を表現しています。
また、牡牛座を強調する企業の特徴として「堅実な財務戦略と資産の蓄積」を得意とする傾向がありますが、最盛期のユニゾは保有する固定資産の簿価が約6500億円と、かなり潤沢な蓄積がありました。
そんな同社がなぜ事実上の倒産まで追い込まれたのかを占星術的な視点で考えると、「火のグランドトライン」を持っていることが悪く出てしまった結果と言えそうです。火のグランドトラインは牡羊座、獅子座、射手座に位置する3つの天体が調和と強力なエネルギーを象徴し、「経営の独立性とリーダーシップ」と「迅速な行動力と決断力」が強調されます。
ユニゾホールディングスは、みずほ銀行の出資比率を引き下げるために4度の公募増資を実施しました。これは、経営の独立性を高めるための大胆な戦略であり、まさに火のグランドトラインの独特の強さの結果でしょう。他者からの影響を排し、自主的な経営を目指す姿勢は、リーダーシップと自己表現の強さを示していると考えられます。
また、公募増資を繰り返し行い、資金調達と事業拡大を迅速に進め、2019年には複数の企業からの買収提案に対して独自の対応を行ったことも、火のグランドトラインの特徴と言えるでしょう。これらの火のグランドトラインの作用は本来とてもポジティブなものですが、その強いエネルギーが裏目に出てしまい、倒産に追い込まれる事態になったと考えることもできそうです。
絶好の星配置だったのに経営破綻
では次に、ユニゾHDの今後の流れを見てみようと思います。
まず気になるのが、2019年7月に大手旅行代理店のエイチ・アイ・エスによる「同意なきTOB」を招くことになったきっかけである、5年間で4度の公募増資の実施について。この頃の同社のホロスコープを見てみると、火のグランドトラインを形成する天体のひとつである海王星に対し、トランジットの海王星がネガティブに影響していた時期と重なります。海王星に対し同じ海王星が影響すると、荒唐無稽な妄想が広がりやすくなります。
つまり、4度の公募増資に踏み切ったその判断が、ある意味で実現性の低い目的か、もしくは実際性のない理由だったのではないかと思われます。
実は同社のホロスコープではこの後の星配置が驚くほど良いのです。つまり、2019年以降の星配置はかなり良好で、その後の大きな発展につながる傾向が強かったはずです。これだけの良い星配置を可能な限り台無しにしたタイミングがあるとすれば、2014年から2018年までの星配置で、これは4度の公募増資のタイミングと重なります。たらればの話になりますが、4度の公募増資がなければ倒産の憂き目に遭わず、むしろ現在は大きな飛躍の渦中にあった可能性があるでしょう。
実は2020年から2022年は、それまでの失敗を挽回できるだけの強い星配置にありました。これはEBO成立後、ユニゾがホテルの売却を進め、オフィスビルを軸とした事業展開を目指した時期と重なりますので、EBOという選択は挽回の一手としては適切だった可能性はあります。ただ、この時期はコロナ禍とも重なる不運があったのも、挽回しきれなかった要因のひとつだったのかもしれません。
2029年に再起のチャンスが訪れる
現在のユニゾホールディングスは小規模の賃貸不動産会社として再出発することになり、2019年3月期には386人いた従業員も、2024年3月期にはわずか26人を数えるのみになりました。今後の同社の再起はありえるのかということですが、状況的にはやはりかなり厳しいでしょう。
ただ、とても大きなチャンスが2029年4月頃から始まります。これは2014年から始まった同社にとっての大きな変容を大きく修復してくれる時期になります。
*次回公開予定は12月30日です。
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