
1.キャリーバッグを使用する
猫と一緒に電車に乗る場合、必ずキャリーバッグに入れることが原則のようです。キャリーバッグの大きさにも規定があります。
- 縦横高さの3辺の合計が120cm以内
- 猫を含めた重さが10kg以内のもの
またキャリーバッグは落としたりぶつけたりしてしまった際にも壊れにくい丈夫なもの、猫が少しでも快適に過ごせるように通気性の良いものを選ぶことも大切になってくるでしょう。
2.ラッシュ時・混雑時は避ける

ラッシュ時や混雑時に猫と一緒に電車に乗ることはおすすめしません。これは通常時に比べて猫にストレスがかかりやすい状況であるとされているからのようです。
さらに混雑時には通路が狭くなってしまう場合があります。そんな時にキャリーバッグがあったために通ることができなかったということになっては『猫を電車に乗せる』こと自体に悪印象を持たれかねません。
そのため、よほどの緊急事態でない場合はできるだけ混雑時やラッシュ時を避けるようにすることが大切になってきます。
3.移動時の必須アイテムのチェック

猫と一緒に電車に乗る前に準備しておく必要のあるアイテムがあることをご存知でしょうか。
電車移動ではどうしても猫に不安やストレスを与えてしまうことになります。そのため少しでも落ち着けるように普段から猫の愛用しているタオルやおもちゃを準備しておきましょう。
またキャリーバッグ内にはトイレシートを敷き、交換用のものも数枚準備しておくと良いでしょう。
さらに長時間移動の場合は飲み水や水分補給のためのスポイトも必須になりますし、もし猫が体調を悪くしてしまった時のことも考えて袋やウェットシート・ゴム手袋や消臭剤もあると良いです。初めて電車に乗る子や電車に酔ってしまう子は事前に動物病院で酔い止め薬を処方してもらうのも手ですね。
そして暑い時期や寒い時期には自力での体温調節が苦手な猫のために保冷剤やカイロといったものを準備し、タオルに包んで使用してあげるようにしましょう。
4.周りに迷惑をかけないようにする

移動時に猫の様子が心配でついキャリーバッグの中に手を入れたくなったり、猫の顔だけでも出してあげたくなっとしまうこともあるかも知れません。
ですが電車は不特定多数の方が利用する乗り物です。もしかしたら動物アレルギーの方や猫に対して苦手意識(恐怖)を感じてしまう方も同乗しているかも知れません。
飼い主さんの自家用車の中での行動であれば猫が脱走しないよう配慮した上でやるのは構わないのですが、不特定多数の方が利用する公共交通機関でこれをやるのはマナー違反となってしまいます。
猫が苦手な方にとって、猫の顔だけでも外に出ているのは大問題でしょう。あなたが苦手な虫といった生き物をいきなり目の前に差し出されたのと同じ気持ちになってしまうと考えると、それがどれだけ迷惑になってしまうか分かると思います。
もちろん猫が好きな人しか周りにいなかったとしても、電車の中で猫のキャリーバッグのドアを開けることはマナー違反となってしまうようですので注意しておきましょう。
5.指定券の買い方に注意する

こちらはJRでの指定券購入の話になるのですが、納得できないことかも知れませんが、猫の入ったキャリーバッグは一般的には『手荷物』扱いとなってしまいます。そして1人が2枚以上の指定券を購入することは原則禁止とされています。
そのため飼い主さん自身の指定券を買うことは問題ありませんが、「猫のためにもう1枚指定券を購入する」というのは禁止されています。
愛猫の入ったキャリーバッグを飼い主さんの隣の席に置いてあげたい…といった理由で愛猫のために指定券を買うことはできませんのでご注意くださいね。
まとめ

電車は飼い主さんの自家用車と違って公共交通機関です。当然ながら不特定多数の人が利用しているため、猫が苦手な人や猫アレルギーの人が乗車している可能性もあるでしょう。
また猫自身が人見知りな性格であれば『大勢の知らない人』を前にして体調を崩したり、パニックになってしまうことも考えられます。
猫も周りの人も飼い主さん自身も皆が快適に過ごせるよう、事前にできる配慮や準備はしっかり整えておくのが良いでしょう。