人物描写の妙で見事なまでに清々しい噺に仕上げた三遊亭兼好の『井戸の茶碗』
代官山落語夜咄 三遊亭兼好『井戸の茶碗』produced by 広瀬和生 ビジュアル

映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。



【水先案内人 広瀬和生のおススメ】



前半長講、後半トーク(約1時間)の「代官山落語夜咄」。

今回は三遊亭兼好が『井戸の茶碗』をネタ出し。



『井戸の茶碗』は講釈ネタを落語にした演目で、志ん生・志ん朝の名人二代が得意としたことでポピュラーになり、現代でも多くの演者が手掛けている。「登場人物が正直者ばかりで気持ちがいい噺」と評されるが、実のところ千代田卜斎という浪人者に関しては「単なる頑固者」に見えることも多く、演者を選ぶ噺でもある。その点、兼好が演じる『井戸の茶碗』は素直に「全員が正直者」と思える稀有な逸品だ。



人物描写の妙で見事なまでに清々しい噺に仕上げた兼好の『井戸の茶碗』、この機会にぜひとも体験してほしい。



<公演情報>
代官山落語夜咄 三遊亭兼好『井戸の茶碗』produced by 広瀬和生



6月3日(月) 東京・晴れたら空に豆まいて
開場 18:30 / 開演 19:00
※配信は6月16日までアーカイブ配信あり



【チケット】
観覧:3,300円



※入場時別途1ドリンク代700円



配信:2,200円



詳細はこちら:
http://haremame.com/schedule/77178/