
9月6日(土)より東京・国立映画アーカイブにて開催される『第47回ぴあフィルムフェスティバル2025』(以下、PFF)の全ラインナップが発表された。
「PFFアワード」は、1977年にスタートした映画監督を目指す若者たちの自主映画のコンペティション。
今年は、「ヌーベルバーグ」をキーワードに、以下の6つの企画を展開。
1. コンペティション部門「PFFアワード2025」
2. 第30回PFFプロデュース作品完成披露
3. 世界が驚く日本の8mm映画たち
4. みんなのヌーベルバーグ/私のヌーベルバーグ
5. 私が憧れた女優たち~梶芽衣子デビュー60年記念企画
6. 追悼・篠田正浩監督
1950年代から世界中で多発的に起こった映画の新しい波=ヌーヴェル・ヴァーグ。フランスから伝わった、新しい映画、新しい作家の登場を驚きとともに伝える言葉だ。この言葉を日本で最初に冠した「松竹ヌーベルバーグ」の3監督、篠田正浩、大島渚、吉田喜重の逝去が、今年の企画を具体化するきっかけとなった。
全17作品を上映するヌーベルバーグ特集では、ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォー、ジャック・リヴェットなど歴史的名作からのいくつかを上映する「みんなのヌーベルバーグ」と、8名の映画人が挙げた極私的な「新しい」体験となった作品を上映するプログラム「私のヌーベルバーグ」のふたつの企画を展開する。
また、「世界が驚く日本の8mm映画たち」では、「8mmフィルムで長編映画をつくる」という、“日本独自の映画文化”であり、現在の「PFFアワード」に繋がる、新しい映画を生み出す大きな流れをふたつの企画で紹介。一昨年からの連続企画、PFFアーカイブ「自由だぜ!80年代PFF入選作品」に加え、「ハーバード大学・自主映画アーカイブプログラム」では伝説の自主映画として名高い手塚眞監督の『MOMENT』など、同校がアーカイブする作品をデジタル上映。PFFの会場でしか観ることのできない14作品となっている。
そのほか、女優・梶芽衣子が、憧れの女優たちの4つの名作を語る「私が憧れた女優たち~梶芽衣子デビュー60年記念企画」や、今年逝去した篠田正浩監督の野心作『夜叉ヶ池』を上映する「追悼・篠田正浩監督」、そして2025年の“新しい波”を伝えるコンペティション「PFFアワード」22作品と、PFFプロデュース作品(旧称:PFFスカラシップ)の新作『メイメイ』(蘇鈺淳(スー・ユチュン)監督)の完成披露など、6部門59作品の上映と多くのゲストを迎える。
「私のヌーベルバーグ」セレクター8名(※敬称略/50音順)
・大島依提亜(グラフィックデザイナー)
・仲野太賀(俳優)
・秦早穂子(エッセイスト)
・ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
・山下敦弘(映画監督)
・山中瑶子(映画監督)
・吉田大八(映画監督)
・李相日(映画監督)
<開催情報>
『第47回ぴあフィルムフェスティバル2025』
日程:9月6日(土)~20日(土)
会場:国立映画アーカイブ ※月曜休館
公式サイト:
https://pff.jp/47th/