1991年のポーランドを舞台に、ちぐはぐな父と娘が家族の歴史をたどる旅路をユーモラスかつ温かく描いた異色のロードムービー『旅の終わりのたからもの』。この度、レナ・ダナムとスティーヴン・フライ演じる“ちぐはぐ親子”による、先行きが不安すぎる旅の始まりを映した約3分の冒頭映像が公開された。
本作の主人公は、ニューヨークで生まれ育ち成功するも、どこか満たされない娘・ルーシー(ダナム)と、ホロコーストを生き抜き約50年ぶりに祖国・ポーランドへ戻った父・エデク(フライ)の親子。家族の歴史をたどろうと躍起になる神経質なルーシーと、娘が綿密に練った計画をぶち壊していく奔放なエデク。ちぐはぐな親子がポーランドのさまざまな歴史遺産を巡り、悲惨な過去と痛ましい現実に向き合いながら、ふたりだけの“たからもの”を見つける珍道中を描く。
公開された映像は、別々の便でワルシャワのオケンチェ空港(現:ワルシャワ・ショパン空港)に到着したルーシーとエデクが落ち合う“旅の出発点”となるシーンが映し出される。少し神経質そうな雰囲気を感じさせるルーシーと、陽気で誰とでもすぐに打ち解けるエデクはまるで正反対。大遅刻をよそにうれしそうに手土産を渡す呑気なエデクの様子にルーシーはすでに呆れ顔で、早くも噛み合わないやり取りが続き、波乱の旅路を予感させる。
列車に乗ろうと駅に移動したふたりだったが、乾いた汽笛の音に一瞬、顔をこわばらせたエデクは「列車はノロいし、トイレも清潔じゃない」となぜか列車に乗ることを嫌がる。すでに切符も購入していた手前、ルーシーはエデクの態度にイライラを募らせる。さらにルーシーがトイレに行った隙にエデクは更なる自由奔放な行動を繰り出す……。振り回され続けるルーシーを体現したレナの演技はもちろん、クセがありながらどこか含みを持ったエデクの心情を細やかに表現するフライの繊細な演技が光る。また、どこか灰色がかったような街並みなど、共産主義から民主主義への過渡期にあった1991年当時のポーランドのリアルな風景にも注目だ。
この作品が初共演ながらも、まるで本当の親子のような痛々しくも柔らかい親子の絆を体現したダナムとフライ。
一方、ダナムもまたフライの印象を「非常に難しい役に、彼そのもののような純粋な好奇心と誠実さを吹き込んだ。スティーヴンがエデクとして目の前に立った瞬間、自然にルーシーになれた」と語り、その温かな人柄への信頼をにじませる。この関係性があるからこそ、旅の途中でぶつかり合う場面もどこかユーモラスに映り、父と娘ならではの温度がそっと伝わってくる。
映画『旅の終わりのたからもの』本編冒頭映像
<作品情報>
『旅の終わりのたからもの』
1月16日(金)公開
公式サイト:
https://treasure-movie.jp/
(C)2024 SEVEN ELEPHANTS, KINGS&QUEENS FILMPRODUKTION, HAÏKU FILMS

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