KAATキッズ・プログラム2025『わたしたちをつなぐたび』『鏡の中の鏡』出演キャスト&公演情報公開
『わたしたちをつなぐたび』出演者

神奈川・KAAT神奈川芸術劇場が2025年7月に上演するKAATキッズ・プログラム2025『わたしたちをつなぐたび』『鏡の中の鏡』の出演キャストと公演詳細が公開された。



KAATが2011年の開館以来手がけてきたKAATキッズ・プログラムは、現代の舞台芸術シーンを先導するアーティストとの新作創作や、良質な海外作品を招聘し、子どもも大人も楽しめる作品を上演してきた。



KAAT作品は、Kate Greenaway Medal 2021 ロングリストに選出された、イリーナ・ブリヌル作の絵本『わたしたちをつなぐたび』の舞台化。第43回(2024年度)向田邦子賞にも選出された、うさぎストライプ主宰の劇作家・演出家、大池容子が上演台本と演出を担当し、小林顕作の音楽とともにファンタジックで優しい原作の世界観の中に垣間見える、社会への問いかけと深い人とのつながりを表情豊かに描き出す。



また、劇団としても活動するSPACが挑むのは、ミヒャエル・エンデの『鏡のなかの鏡-迷宮-』。SPACの俳優として数々の舞台に立ち、演出家としても活躍する寺内亜矢子が、世界の大舞台を経験した俳優たちとともにしなやかな身体と音楽性豊かなセリフ術を活かし、現実と幻想のはざまを旅するような演劇体験を届ける。



2025年7月21日(月・祝) から27日(日)に上演される『わたしたちをつなぐたび』には藤戸野絵、少路勇介、下司尚実、山田茉琳、岩永丞威が出演、7月26日(土)・27日(日) 上演の『鏡の中の鏡』には大高浩一、舘野百代、榊原有美、杉山賢が出演する。



なお、公演最終日の7月26日(土)・27日(日) にはKAATのアトリウムでマルシェが開催され、キッズコーナーも設けられる。



KAATキッズ・プログラム2025『わたしたちをつなぐたび』『鏡の中の鏡』出演キャスト&公演情報公開

『鏡の中の鏡』出演者

<コメント(2025年度ラインアップ発表会より)>
■『わたしたちをつなぐたび』 大池容子 上演台本・演出
『わたしたちをつなぐたび』は、ひとりの少女が「自分はどこから来たのか」を探る物語です。少女は一緒に暮らしているお母さんのもとを離れて、森の動物たちと出会い、旅をして、やがてある少年に出会います。イリーナ・ブリヌル氏とリチャード・ジョーンズ氏による原作では、一見可愛らしいファンタジーの世界の中で、今を生きる私たちの“さまざまな家族の姿”が温かくも現実的な眼差しで描かれています。今回舞台化するにあたって、そのバランスを保ちながら“旅”という要素にスポットを当てて作品を立ち上げたいと思っています。初めて演劇を観る子どもたちはもちろん、大人たちも楽しめる作品になるよう創作に臨みたいと考えています。



■『鏡の中の鏡』 寺内亜矢子 構成・演出
わたしたちはどこからきて、どこへいくのか。

誰もが抱える、人生最大の謎です。
子どもたちは「わからないことをわかるようになりたい!」という知に対する強い欲望と、わからないまま遊びながらルールを発見したり発明したりする高い能力を持っています。
知への欲望に応えてくれるところはたくさんあります。でも、わからないことをわからないまま楽しむ力を育ててくれるところは多くありません。だから、いつの間にか、わからないことを楽しむことをあきらめてしまうのかもしれませんが、劇場はその力を伸ばし育んでくれる場所だと信じています。
地域の公共劇場が連携して作品を作り、発表の場を共有する、この素晴らしい機会に、わからないことをわかるようになりたいという欲望とわからないことをわからないまま楽しむ力を両翼にたずさえて、こどもたちと一緒に宝探しの旅に出ます。



<公演情報>
KAAT『わたしたちをつなぐたび』
※主な対象年齢:小学校低学年~



2025年7月21日(月・祝)~27日(日)
会場:KAAT神奈川芸術劇場〈大スタジオ〉



【あらすじ】
森でお母さんとしあわせな毎日をすごしていた女の子は、あるとき、自分にはなぜお父さんがいないのか、自分はいったいどこからきたのか知りたくなり、お母さんにたずねます。お母さんのこたえに納得がいかない女の子は、自分がどこからきたのか知るために、動物たちの助けをかりながら自分自身の物語を辿りはじめますが……。



原作:イリーナ・ブリヌル
訳:三辺律子(株式会社WAVE出版 2023年6月刊行)
上演台本・演出:大池容子
音楽:小林顕作
出演:藤戸野絵、少路勇介、下司尚実、山田茉琳、岩永丞威



(C)Used by Permission of Palomino Films Ltd. f.s.o. Irena Brignull (the Licensor)
c/o Felicity Bryan Associates Ltd. through Japan Uni Agency, Inc., Tokyo.



SPAC『鏡の中の鏡』
※主な対象年齢:4歳~



2025年7月26日(土)・27日(日)
会場:KAAT神奈川芸術劇場〈大スタジオ〉



【あらすじ】
迷宮に取り残された少年や、言葉を探す旅人たち、お芝居がはじまるのをずっと待っている役者たち…… へんてこな人たちのへんてこなお話。ひとつひとつのお話はちがうようで、どこかつながっていて、はじまりやおわりがはっきりしません。まるであわせ鏡のように、ふしぎで、ちょっぴりこわくて、とびっきり美しい──物語の迷宮へ──。



原作:ミヒャエル・エンデ『鏡のなかの鏡-迷宮-』
訳:田村都志夫(岩波書店 2019年10月刊行)
構成・演出:寺内亜矢子
出演:大高浩一、舘野百代、榊原有美、杉山賢



(C)Michael Ende Estate (www.michaelende.de), represented by AVA international GmbH, Germany (www.ava-international.de)



【チケット】(入場順整理番号つき自由席)
子ども(4歳~高校生):1,000円
大人:3,500円



※客席前方にこども優先エリアがあります。

大人のみの観劇の場合は後方の一般エリアとなります。
※車椅子でご来場の人は購入前にチケットかながわに問い合わせ下さい。
※3歳以下の入場不可。
※営利目的の転売禁止。
※公演中止の場合を除き、チケットの変更・払い戻しはいたしません。
※入場は開場時間より、チケットに記載されている整理番号順に案内いたします。
※開演後の入場は待機する場合があります。



一般発売:2025年5月31日(土)
https://pia.jp/t/kaat/



【ツアー情報】
■静岡公演
グランシップ世界のこども劇場2025連携事業
2025年8月2日(土)・3日(日)
会場:グランシップホール中ホール・大地



KAAT神奈川芸術劇場 公式サイト:
https://www.kaat.jp/news_detail/2782

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