詩森ろばの問題作『神話、夜の果ての』ビジュアル&コメントが到着
serial number11『神話、夜の果ての』チラシ(表)

2024年7月5日(金) から14日(日) に東京・東京芸術劇場シアターウエストで上演される『serial number11「神話、夜の果ての」』のビジュアルが公開された。



1995年、都心の地下鉄において化学兵器を使用したテロ事件、2022年、元首相が選挙の応援演説中に凶弾に倒れた事件は、それぞれ違う宗教団体が関わっていたことが判明し社会に衝撃を与えた。

信仰が狂信化し、それはどこで一線を越え、カルト化し、暴力へと転じていくのか。詩森ろばの新作『神話、夜の果ての』はカルト宗教の子どもたちという視座を通じ、そのすべてを演劇のかたちで問いかける問題作だ。



出演者は『Angels in America』『デカローグ』と新国立劇場制作の大作への出演が続く坂本慶介、NHKドラマ『仮想儀礼』などで演技の実力が高く評価されている川島鈴遥、『レオポルトシュタット』、二兎社『パートタイマー・秋子』『デカローグ』など話題の舞台への出演が続く田中亨、詩森作品に数多く出演している杉木隆幸、そしてナイロン100℃所属、舞台や映像で活躍中の廣川三憲が名を連ねている。



併せて詩森からのコメントが到着した。チケットの一般発売は2024年5月19日(日) 10時よりスタートする。



■作・演出:詩森ろば コメント



詩森ろばの問題作『神話、夜の果ての』ビジュアル&コメントが到着

神を持つという生活をしたことがありません。

なので1995年に起った事件に足元が崩れ落ちるような衝撃を受けました。高校の同級生にいそうな同世代の頭のよい、優し気な若者たちが起こした無差別テロ事件。しかし演劇にすることもなく30年はあっという間に過ぎました。そこにまたひとつの衝撃的な事件が起こりました。書かなきゃいけないんじゃないか、と思いました。



と同時に、何十年も前に、うちの母と祖母が、不思議な集会に出ていた姿を不意に思い出したのです。

たくさんのひとが泣きながら自分を救ってくれた奇蹟の話をしていた。小学生のわたしはその様子を窓の向こう側から見ていた。



「ムカンケイナンカジャナカッタジャナイカ」



寄る辺ない夜、母が恋しくて自分の身体を傷つけていないと保てなかった子どもや、朝、満員電車の中で、ビニール袋に傘を突き立てた若者が、わたしがどこかで捨ててきたもうひとりの自分なのだとしたら。わたしは書こうと思います。山奥にある「ニューヘイブン」という架空の宗教施設、そこで育った子どもたちの物語を。



<公演情報>
serial number11『神話、夜の果ての』



作・演出:詩森ろば



出演:
坂本慶介
川島鈴遥
田中亨
杉木隆幸



廣川三憲



公演日程:2024年7月5日(金) ~7月14日(日)
会場:東京・東京芸術劇場シアターウエスト



チケット一般発売:2024年5月19日(日) 10:00~
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2450999(https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2450999&afid=P66)



公式サイト:
https://serialnumber.jp/