Travis Japan松田元太が演歌に挑戦! 舞台『俺節』、新たなキャストを迎え9年ぶりに上演
舞台『俺節』ビジュアル

泥臭くも懸命に生きる人間の姿を「演歌」を通して描く舞台『俺節』(読み:おれぶし)が、2026年6月から8月にかけて東京、福岡、大阪で上演される。



原作は、2012年に早世した漫画家・土田世紀による同名漫画。

2017年に初演され、新たなキャストを迎えて9年ぶりに再演される。舞台版の脚本・演出は初演に続き福原充則が担当。土田作品の荒々しさと繊細さが同居する世界観を、身体表現と音楽によって舞台化した福原が、改めて本作に向き合う。



抜群の歌唱力を持ちながら、極度のあがり症のせいで実力を発揮できずにいる主人公の青年・コージ役は、本作が舞台単独初主演となる松田元太Travis Japan)。コージの相棒となるギター弾きのオキナワ役は、鄭義信や鴻上尚史作品をはじめ、数々の舞台やミュージカルで経験を重ねる稲葉友、コージと恋に落ちる外国人ストリッパーのテレサ役は、韓国で活躍するキム・チャンミが演じる。日本での舞台出演は今回が初となるチャンミは、アジアを中心に世界7カ国から候補者が集まったオーディションを勝ち抜き、この大役を射止めた。さらに、コージに影響を与える大物歌手の北野波平役は益岡徹、流しの大野役は初演から引き続き六角精児が務め、作品に奥行きをもたらす。



演歌の先達たちとの交流、都会の片隅で懸命に生きる人々との出会いを経て、コージは自分自身の歌を見出していく。劇中には「北国の春」「命くれない」など昭和の名曲が登場し、ドラマと絡み合い、ノスタルジーを超えた「歌の力」「歌の心」を伝える。



脚本・演出の福原は「再演にあたり「立ち返るべき場所は初演じゃなく原作漫画『俺節』。もう一度原作に戻って、そこから初めの一歩を踏み出そうと思います」とコメント。主演の松田は、「原作漫画を読んで“渋ッ! 泥臭ッ!”と感じると同時に、自分の中にいろんな感情が湧き上がってくるのがわかって、そんな作品、役を演じられるということに、ハラハラドキドキ、ワクワクしています」とコメント。

「演歌にトライできるのも楽しみで、今はただ魂でぶつかることしかできないんですけど、この舞台が終わる頃には“演歌歌手になります!”と言えるくらいになるつもりです」と意気込みを寄せた。



舞台『俺節』は、2026年6月10日(水) から30日(火) まで東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)、7月8日(水) から12日(日) まで福岡・キャナルシティ劇場、7月19日(日) から8月2日(日) まで大阪・SkyシアターMBSで上演される。

【STORY】
歌手を目指して青森から単身上京したコージ(松田元太)は、抜群の歌唱力を持ちながら、極度のあがり症のせいで、実力を発揮できずにいる。お調子者のギター弾き・オキナワ(稲葉友)は、コージが抱く演歌へのたぎるような情熱にほだされ、自分が根城とするドヤ街「みれん横丁」に連れていく。と、偶然そこにヤクザから逃れようとする外国人女性、テレサ(キム・チャンミ)が駆け込んでくる。持ち前の正義感から彼女を助けようとしたコージは、ボロボロに殴られた末、無我夢中で歌い出し、周囲を圧倒する。
テレサは不法滞在中のストリッパー。彼女への想いが募れば募るほど、コージの演歌は強く、深くなる。やがてオキナワとのコンビで、流しの歌手としての修行を始め、コンテストへの出場を繰り返す中、デビューの話が持ち上がる。だがそれは「コージひとりで、ソロ歌手として」という条件付きだった──。



<公演情報>
舞台『俺節』



原作:土田世紀
脚本・演出:福原充則



松田元太 稲葉友 キム・チャンミ
桑原裕子 後東ようこ 村上航 坂田聡
六角精児 益岡徹



稲葉俊一 今國雅彦 江見ひかる 加瀬澤拓未 亀岡孝洋 草野とおる
久保貫太郎 嶋村昇次 高山のえみ 竹口龍茶 中島一茶 中林舞
永石千尋 松永健資 古田伊吹 山川恭平



【東京公演】
2026年6月10日(水)~30日(火)
会場:東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)



【福岡公演】
2026年7月8日(水)~12日(日)
会場:キャナルシティ劇場



【大阪公演】
2026年7月19日(日)~8月2日(日)
会場:SkyシアターMBS



公式サイト:
https://orebushi2026.jp/



舞台『俺節』出演者&スタッフコメント

■松田元太
原作漫画を読んで「渋ッ!泥臭ッ!」と感じると同時に、自分の中にいろんな感情が湧き上がってくるのがわかって、そんな作品、役を演じられるということに、ハラハラドキドキ、ワクワクしています。
漫画本を閉じて横から見ると黒いんです。

それだけエネルギーをもって描き込まれた迫力もあってか、登場人物たちの関係性や世界観には痺れるものがありました。出てくる歌のメロディーも歌詞も、横丁の人たちの話し声も、本当に聞こえてくるようで。その中で海鹿耕治はすごく人間味のある人物として生きている。だから、僕自身もこの世界観の中で生き切りたいし、観る人の感情を揺さぶって、揺さぶって、いきたいです。
演歌にトライできるのも楽しみで、今はただ魂でぶつかることしかできないんですけど、この舞台が終わる頃には「演歌歌手になります!」と言えるくらいになるつもりです。
前回、安田(章大)くんが演じたこの役をさせていただくことはとても光栄ですし、脚本・演出の福原(充則)さんも安心して楽しみながら取り組める環境を作ってくださっているので、あとは全力で自分の幅を広げていきたいです。



■稲葉友
原作漫画を読んで、圧倒的な熱量に打ちのめされました。そして福原さんが作る『俺節』も凄いものになりそうだなとも思いました。時代に翻弄される人たちの物語はとても切実ですが、同時にコミカルでもあったり。過去に観させていただいた福原さんのお芝居でも、「舞台上にいる人たちは楽しそうなのに、観ている自分は何故こんなにも悲しく感じられるんだろうか」ということも多く、その時代の人間の生き様を、演劇を通して感じられるのが好きなんです。
僕が演じるオキナワはギタリストなのですが、演劇の中で楽器を演奏するのは初めてで、現時点では未知の領域に飛び込む怖さもあります。ですが怖がっている人の演奏に合わせて歌うのはもっと怖いと思うので、新しいスキルを身に付けられることに感謝しつつ、自分の身体のようにギターを扱えるように仕上げてオキナワとして生きられればと思います。


前回福原さんの作品に参加したとき、さまざまな角度から人からも作品からもたくさんの刺激をいただきました。今回も松田さんとの共演を始め座組の皆さんとどんな作品作りができるんだろうかと今から楽しみですし、そんな座組を支える一員としてしっかり舞台上に存在できたらと思います。



■キム・チャンミ
ワクワクしながらオーディションを受けたんですが、まさか合格するとは思わず、決まったときには、すごくうれしいのに、胸がドキドキして、手も震えて、めちゃくちゃ泣いてしまいました。原作の漫画では、しんどい思いをしている人たちが力を合わせて生き抜く姿、夢を追いかけていく姿に大きな希望を感じました。どんなに寂しくて、悲しい状況の中でも自分で考えて、選んで前進していくテレサは強くて、素敵な人。その気持ちはよくわかりますし、リハーサルを通じてこれから出会う「テレサ」をとても楽しみにしています。
韓国ではドラマや映画をたくさんやってきましたが、最近は舞台出演も増えてきました。舞台ならではの緊張感や観客と繋がる感覚が好きなので、今後は舞台でも頑張っていきたいと思っています。テレビドラマや漫画など、子どもの頃からたくさん日本の作品を観て育ったこともあり、日本で演じることができるなんて、感激です。今回ご一緒する俳優さんたちがどんなふうに準備し、役にアプローチされるのか、たくさん学んで、私自身の演技の幅を広げていけるといいなと思います。



■六角精児
漫画の『俺節』は、土田世紀さんが生き方も含めいろいろなものを犠牲にしながら描かれた作品で、簡単には真似ができない世界を持っています。貧しくてもいいから演歌で生きていこうとしている人たちの物語は、「昔の人間ドラマ」ではありますが、自分にとっては身近な世界でもあり、素敵だなと感じます。

初演の稽古中、コージを代役の方が演じていた日があったんですが、福原さんはその人にもしっかりダメ出しされていて。誰が演じていようと、つくづくその役が好きで、自分の書いたものを信じて演出されていることが伝わってきたのが印象的でした。僕が演じる流しの大野は、日本の歌の真髄を伝える人物として存在します。ですから、歌をしっかり理解して、その言葉とメロディーをお客様にお届けしたいです。



■益岡徹
僕が演じる役のモデルは北島三郎さん。僕が子どもの頃には映画に出ていらしたし、僕自身もテレビドラマでご一緒したことがありますが、とっても素敵なお芝居をされる方という印象がありまして、それも今回ぜひ出演させていただきたいと思った理由のひとつです。テレビが白黒からカラーになったり、自分の家に電話が引かれたり、トイレが水洗になったり……僕は昭和の中頃の生まれですから、台本を読んでいると、そんな情景がフツフツと蘇ってきます。情念やエネルギーが渦巻いた、迷宮のような人生を歩む若者がいて、彼らを包み込むような大人たちがいる──昭和の残り香が感じられるような人間たちの絡み合いはすごく魅力的です。登場人物たちみんなのエネルギーを存分に見届けていただきたいと思います。



■脚本・演出:福原充則
今はもう初演がどうだったとか、そういうことは気にしていません。立ち返るべき場所は初演じゃなく原作漫画『俺節』。もう一度原作に戻って、そこから初めの一歩を踏み出そうと思います。

原作の魅力は、とても共感できる主人公が、とても真似できないような生き方をするところ。主人公が読者を突き放すように暴走し、読む側が挑戦されているような感覚に陥っていくんです。この漫画を好きな理由は人それぞれでしょうが、僕はそんな“僕が好きな理由”から、この舞台を立ち上げていきたいと思います。
宣伝用のビジュアル撮影を進めていると、新しいキャストもみんな、メイクルームのドアから出てくる瞬間から、気合いの入ったいい空気を纏っています。漫画も台本も読んで、ビシッとやるべきことをつかんで表現してくれている。ワクワクすると同時に「これで面白くなかったら演出家の責任だな……」と感じ、緊張しているところです。
もともと時代遅れなものを描いた原作ですから、再演ともなれば輪をかけて現代の感覚とはズレている。少し前までは僕も、時代や文化を超えて人間同士が共感できる根幹のようなものがあると思っていたんですが、悲しいかな今はそんなことも簡単には信じられない。どうすればそこを乗り越え、自分たちと地続きの物語だと感じてもらえるのかは、大変な作業になるのかもしれません。ただ、そこを無理に繋がなくても、こちらとしては必死でやりますというか、いたたまれないほどの熱量を持った人間が舞台に立っているので、それを観て共感するなり、ドン引きするなり、プラスでもマイナスでも感情を動かしてもらえればいいなと思っています。



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