
早くも正念場を迎えると言っても過言ではない。ファジアーノ岡山を迎え撃つ『明治安田J1リーグ』第5節は、浦和レッズにとって重要なゲームである。
前節、好調な柏レイソルから課題を突き付けられた。ボールを握って好機を探る柏に対して、プレスがハマらずに後手に回る浦和。14分先制点を献上し、23分には右SB関根貴大のパスミスを突かれてあわや追加点かとヒヤリしたが、事なきを得る。だが31分、柏のカウンターの餌食となった。浦和も単発ながら、ゴールに迫る。21分マテウス・サヴィオのFKからダニーロ・ボザのヘディングシュートを放てば、28分にはM・サヴィオがミドルシュートを狙う。そして前半終了間際に最大の決定機を迎えた。原口元気のスルーパスに前田直輝が抜け出してシュートに持ち込むも、相手GKの好守に阻まれた。
浦和は後半、サミュエル・グスタフソンと金子拓郎を投入して、ゴールへの圧力を高めた。すると後半は相手陣内での時間が続いた。柏のシュートを1本に抑えたのに対して、後半だけで浦和は8本ものシュートを打った。
試合後、マチェイ・スコルジャ監督は4試合で2得点の決定力不足を指摘した。
「本日はきっかけが必要な試合だったかもしれない。湘南(ベルマーレ)戦も途中からいいプレーができて得点を決めたが、本日も前半の終了間際でゴールが決まっていれば、また違った試合になっていたかもしれない。そして後半はチャンスを作り追い付くこともできた試合だったと思うが、決定力が足りなかった」
そして、スコルジャ監督はまず守備の安定が最優先事項だと口にした。
「まず守備をどう安定させるかを考えなければならない。私のチームはもともと守備の安定が特長。そこを早く修正したい。守備が安定すれば、より自信を持って戦えるようになる」
『明治安田J1』第2~4節は9日間で3試合戦う中、浦和はなかなか修正ができなかった。次は6日間の準備期間が得られた。さらに指揮官は第2節の序盤で負傷交代を余儀なくされた渡邊凌磨の復帰を示唆。ここで結果を残さなくて、いつ結果を残すのか。
一方、岡山は初めてのJ1の大舞台で、2勝1分1敗という上々のスタートを切った。ボールを握られても、シュートの雨を浴びても、GKスベンド・ブローダーセンが最後尾に控える強固な守備がゴールを許さない。4試合で2失点は見事のひと言に尽きる。守備だけではない。劣勢になっても、得意のセットプレーで形勢を逆転する。縦に速い攻撃も迫力がある。そんな中、シャドーの江坂任が違いを見せているのだ。チームメイトを決定機へ誘うマエストロも久々の埼スタ登場にモチベーションを高めていることだろう。
果たして、浦和が浮上のキッカケとなる今季初勝利を勝ち取るのか、それとも、岡山が勢いそのままにJ1アウェイ初白星も手繰り寄せるのか。『明治安田J1』第5節・浦和×岡山は3月8日(土)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。当日は「Red’sいちご祭り」を開催。旬のいちごを使ったスイーツや特別メニューを多数ご用意。
浦和レッズ対ファジアーノ岡山 明治安田J1リーグのチケット情報
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