長谷川慎&龍&鈴木昂秀&後藤拓磨 「10年前、僕らは何者にもなれていなかった」だからこそ今がある
THE RAMPAGE (撮影/米玉利朋子)

16人組のTHE RAMPAGE。最年少となるのが、1998年生まれの長谷川慎、龍、鈴木昂秀、後藤拓磨の4人だ。
THE RAMPAGEのメンバーの個性を引き出す書籍を、2024年7月から12月連続で刊行する大型企画「GL-16~THE RAMPAGE BOOKS~」で、2冊組フォトブック「WE R」を2025年5月20日に出版する。4人の個性がせめぎ合う『1998』は結成から今日までの間に培われたものを垣間見ることができる1冊に仕上がった。
また、2冊組の『DAYS』はTHE RAMPAGEの歴史を写真で記録し、全て後藤が撮影を担当したという。
グループの年少組だから見える景色とは。



THE RAMPAGEの歴史を写真で語る『DAYS』

長谷川慎&龍&鈴木昂秀&後藤拓磨 「10年前、僕らは何者にもなれていなかった」だからこそ今がある

――サンプルを拝見したんですけど、本当にボリュームたっぷりですね!『DAYS』はオフショットが1000カット以上収録されているとか……。



後藤拓磨(以下、後藤) そうなんですよ、めちゃくちゃ分厚くなって。



――全て後藤さんが撮られた写真なんですよね。写真はいつから始めたのでしょう?



後藤 THE RAMPAGEがまだデビューする前だったと思うんですけど、Instagramでグループ公式のアカウントを開設するとなったときに、当時発信することもそんなになかったんですよね。かといって、自撮りをあげるのもどうなのかな、と。僕らのグループイメージ的にももう少しカッコいい写真を上げていきたいよね、というメンバーとのやり取りがあったんです。僕自身、もともとカメラや写真には興味があったので、挑戦してみるかということで、一眼レフを買って撮り始めました。



--昔撮られた写真もたっぷりと。



後藤 メンバーの紹介ページは特に期間は絞らずに使っています。結成初期のものもあれば、最近のものも。僕的にいい写真だな、と思うものをピックしています。
過去ツアーのオフショットも最後にまとめて入っています。ツアー期間中に撮っていることが多かったので。



長谷川慎&龍&鈴木昂秀&後藤拓磨 「10年前、僕らは何者にもなれていなかった」だからこそ今がある

後藤拓磨

――キャプションも全部書かれた?



後藤 それが一番大変でした(笑)。レイアウトデータもらって、iPadで自分で殴り書きで書いたものを落とし込んでもらって……。



--本になったものを見られてみなさんはいかがですか?



鈴木昂秀(以下、鈴木) こんなにたっくんが撮ってくれていたんだな、ということと、過去のものを見るとどれも懐かしいなあ、と思いますね。本を見て、「あの時こうだったな」とか「みんなでこういうことしたな」って思い出を振り返れる本でもありましたし、昔から知っている人でも見たことがない写真の方が多いと思います。本当にいろんなTHE RAMPAGEの歴史の詰まった本になっていますね。



 たっくんが本当にたくさんの枚数をずっと撮ってきてくれたことはひとつ強みではありますよね。
THE RAMPAGEの歴史を写真で語ってくれているので、そこはひとつの物語として見てもらいたいです。
ナチュラルにメンバーを撮ってくれているので、疑似THE RAMPAGE目線の気分が味わえるんじゃないかな。



長谷川慎(以下、長谷川) スマホの写真フォルダを見てる感じ。



後藤 ああ、そうだね。近いかもね。



長谷川 たまにふっと見たくなるときってあるじゃないですか。ちょっと遡ってみたら、気づいたらすごく昔の写真だったり。そんな感覚ですね。
初めてのホールツアーの時の写真から最新の写真までありますし、メンバーが見ても、昔からファンの方も、最近僕らを知った方も誰が見てもすごく楽しめるんじゃないかと。
最近知った人は「こんなに顔変わったんだ」とか。



鈴木 そもそもね、成長期で(笑)。



長谷川  THE RAMPAGEを初期から知ってくれている人は「私もこうやってみんなと一緒に年をとったんだ」でもいいし、歴史を感じてもらえるような一冊になったかなと思います。



――初めてのホールツアーだとか、確かに今と雰囲気が違いますよね。みなさんは当時……。



後藤 19~20歳ぐらい? でも僕は逆に若返った説もあります(笑)。当時ドレッドだったので。



鈴木 そうだね。結構ブラックヘア率高かった。やっぱりみんなヒップホップやブラックミュージックが大好きだったし、そういうカルチャーも好きだったから。



後藤 いかつめだったね。



鈴木 たっくんはずっとドレッドだったし、僕はコーンロウとかブレイズとか。龍もたまにブレイズをやっていて……という思い出もありますね。



メンバーも当時がよみがえる?

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――お気に入りの写真はありますか。



後藤 昂秀がラップを始めるときの資料に使う写真とかも撮ってたね。



鈴木 そうそう!



後藤 まだMA55IVEというグループもないときで、でもラップがやりたいから、ということでプレゼンする資料に使う用に。
今はもう変えちゃったんですけど、SNSのアイコンでも使っていた写真も載っていますね。



後藤 そうだね、ずっと使ってくれてた。



鈴木 それぐらい、お気に入りの写真だったから。



 でも、こうして見ると印象に残っている写真は多いね。



後藤 クルーズ船に乗っている写真とか……。



鈴木 うわ、あったなあ。



長谷川 ハプニング系ね。



後藤 強めのお酒が進んでね。



鈴木 タイのクルーズ船で、海外の方々がたくさん乗っている中で、歌っている女性がいたんですよ。それで「どなたか歌ってほしい曲ありますか?または歌いたい方いますか?」ってなった時に陣さんが……何歌ってたっけ?



後藤 BIGBANGかな?



鈴木 そうだ、BIGBANGを歌ってめっちゃ盛り上がったんだよね。そこに人が集まってきて……。



後藤 っていうときの写真もちらっとあります。



鈴木 海外を味わったね。



長谷川慎&龍&鈴木昂秀&後藤拓磨 「10年前、僕らは何者にもなれていなかった」だからこそ今がある

鈴木昂秀

――そして2冊組、もう1冊が98年組のフォトブック『1998』です。制作ではどんなふうに内容が決まったんですか?



鈴木 みんなでグループLINEや会議で案を出し合って、ですね。でもクリエイティブなところもあるので、そこはしっかりスタッフさんに入ってもらった上でアイディアを掛け合わせて。
かっこいい側面もありつつ、ファンのみなさんが知りたいところ、親しか持っていないような幼少期の写真も見せつつ。尖っているように見えて、結構バランスがいいかな、と思います。



――確かにアーティスティックな面があったかと思うと、後半ではかわいい一面もありますね。



長谷川 自分たちがやりたいことだけを詰め込んだらいいというものではないんですよね。一筋縄じゃいかない部分もあるからこそ、振り切るところは振り切って、ふざけるときはふざけきる。でも伝えたいことはしっかり伝える、という見せ方でまとまった一冊ですね。



――こちらについてもお気に入りのコンテンツやページはありますか。



長谷川 自分のテーマを決めたスタイリングはすごく色が出ているし、「今、こういうのが好きなんだな」ってそれぞれのキャラクターが一発でわかるページで、見応えがあって好きです。



後藤 4人でめっちゃ動いて撮っているところとか好きだけどね。



長谷川 あ、いいね。
(……と、4人で写真をのぞき込みながらワイワイ)



 たっくんがシャッターを押して撮っているんですけど、こういうのもカッコイイですね。ちょっと海外っぽい雰囲気がして。



後藤 これは最初表紙の案も出てたよね。それぐらいパンチがある千手観音。いざ紙面になるとおもしろそうだな。



鈴木 黄色のページのやつ(90’s STYLE)の4人の写真は物置みたいな小さい部屋で撮ったよね。



 ひとりひとり、なりきってね。お茶目だけど真面目なショットがかわいいし。
やっぱり、どの写真を見てもみんなの関係性が見えるものが多いね。



身近な人をぶち上げられるものを作りたい

長谷川慎&龍&鈴木昂秀&後藤拓磨 「10年前、僕らは何者にもなれていなかった」だからこそ今がある

長谷川慎

――さまざまな分野で、自ら作り出すことができるみなさんですが、クリエイティブ面で大切にされていることはなんですか?



鈴木 ずっと好きでいることかな。
結局、何を作るにしても、「作りたくない」と思ってしまったらもうおしまいだと思うんです。多分、そこで「好き」が止まってしまうので。嫌いにならないことと、あとは作り続けること。形にできるまでがんばることは大切にしています。



後藤 「*p(R)ojectR®(プロジェクトアール)」というブランドをやらせてもらっているんですけど、一緒にやっている慎とは、メンバーをぶち上げられるものを、っていつも話しています。もちろん、ファンの人に喜んでもらうことは大前提なんですけど、身近な人をぶち上げられるものを作る。今回の本もそうなんですけど、見てくれるメンバーが「おお、やばいね!」って言ってくれるものを作り続けたいですね。



長谷川 表の人間として責任を持ってカッコいいものを提示しなきゃいけない、ということはすごく感じています。
影響を受けて、それを落とし込む責任がないと、って。まず自分の入り口で変なものをインスピレーションとして受けちゃうと、結果的に変なものしか生まれない。だから日頃から責任しか感じていないですね。発信することもそうだし、自分たちの音楽とか。僕や拓磨に関してはライブの衣装をやっているので、衣装を初めて見た人が「ん?」と首を傾げた時点で、そのクリエイトはカッコよくないものとして見られてしまいます。「*p(R)ojectR®」もそうだし、特にコスチューム系は見た瞬間に良し悪しが分かるじゃないですか。音楽は聴けば聴くほど……ということもあるけど。自分が見ていいと思うものは、かっこいいっていう自信はもちろん持っていますけど、クリエイティブっていうのはそこがすごく繊細ですよね。
多分この4人はよりそのアンテナを立てているからこそ、こういう一冊もできるし、みんな一緒にいれるんだな、と思います。



長谷川慎&龍&鈴木昂秀&後藤拓磨 「10年前、僕らは何者にもなれていなかった」だからこそ今がある

――個性が強いと、逆に反発し合うケースも人によってはありそうですが……



長谷川 僕らの場合は、それぞれ追求しているものがあるし、自分の足りていない部分を誰かが補っている形だからこそ、別にぶつかることもないですし、自信を持って受け入れられている感覚ですかね。



 じゃあ、僕はグループの面で行きますね。時間をかければかけるほど、やっぱり厚みが問われます。その中で、音楽だとか、それぞれがグループの中で担当していくようになるんですけど、それをお互いにリスペクトし続けられないと、なかなか大変ではあるんですよね。
グループのために、個人のためにっていうのがあるんですけど、例えば「音楽だったら龍がいるから大丈夫でしょう」ぐらいな感じで成り立っているグループなので、最近はそれぞれでがんばっている感じがあります。やっぱり10年経ったからできることですね。



当時、僕らは力不足だった

長谷川慎&龍&鈴木昂秀&後藤拓磨 「10年前、僕らは何者にもなれていなかった」だからこそ今がある

――THE RAMPAGEが結成してから10年が経ちましたが、年下の98年組から見てグループの変化についてはどのように感じていらっしゃいますか。



長谷川 んー……。言い方はあれかもしれないですけど、僕らで変えていってる感じはあります。10年前、僕らは何者にもなれていなかったからこそ、数年経って、自分たちが好きなものを追求していって、それがここ数年で一気に変化したように思うんです。



クリエイティビティだね、って言ってもらえるような立ち位置になったのも、多分好きが追求されて、満たされて、一定のラインに達したから。だからこそ、グループが変わったというか。何か言うにしても、数年前だったら通用しなかったことが今なら自信を持って言えるようになっています。「龍が言ってるから、じゃあこうしよう」とか、それぞれが説得力を持ったんだな、と。それって数日、数か月でできることではないですし、今まで積み上げてきたものなんですよね。それを自分たちでも発信して、ちゃんと結果で出せるようになったから、メンバーも「俺らもやんなきゃ」と思うようになったんじゃないか、って。僕らから見て、というより、僕らが変わったから変わった。そんな感覚があります。



――みなさん自身も、自信を持って言える場面が増えたんですね。



鈴木 多分、僕らはグループにプラスされていなかった瞬間があると思うんですよね。グループにいるだけ、というか。
ちゃんとそのことも理解したからこそプラスにならなきゃっていう気持ちで変わっていったと思います。当時は力不足だったって感じですね。



――改めて、10年って大きいですね。



鈴木 もっと自分の個性を! とか、得意分野を生かして、だとか、実際に言われたりもしたので。そこに気づいて、動けたのがグループのためにはよかったのかな、と思います。



――この本は一旦の集大成的なところもある?



 まあ、一つ形になったっていうか……。



鈴木 始まり、ですね。



 今までも、動画だとかいろいろ作ったりはしていて。でも、より、僕らの色や認識が強くなればいいな、と思います。細かいことは本に書いてあるので、なるほどね、と思うこともあるかもしれません。



長谷川慎&龍&鈴木昂秀&後藤拓磨 「10年前、僕らは何者にもなれていなかった」だからこそ今がある

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THE RAMPAGE2冊組フォトブック『WE R』



2025年5月20日(火) 発売



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https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344042896/
*仕様:A5 判並製
<DAYS>400⾴
<1998>98⾴
2冊組・スリーブ付き
*価格:3,500 円+税(2冊組)




撮影/米玉利朋子、取材・文/ふくだりょうこ



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