
8月10日、千葉県・LaLa arena TOKYO-BAYにて「CL 5th Anniversary ~Thank you FESTIVAL~」が開催された。この日はチームYELLOW、チームGREEN、チームBLUE、チームPINKの4チームに分かれ一夜限りの激レア混合チームを結成し、ガチンコ対決。
開演30分前にはNEO EXILEより4人が登場
開演の30分前「LaLa arenaにお越しの皆さん、こんにちは!」とCLアンバサダーを務める山田晃大(LIL LEAGUE)、SHOW(THE JET BOY BANGERZ)、夫松健介(KID PHENOMENON)、RYOJI(WOLF HOWL HARMONY)が登場。SHOWは「各チームのリーダーが中心になって、引っ張ってくださるということでしたので、楽しみにしていただけると嬉しいです!」、夫松は「チームYELLOWということで、中務裕太さんの完璧に仕上がった筋肉ボディについていって優勝したいと思います!」と元気よく宣言してみせた。
そして、4人は各チームのエリアに分かれて、応援用のスティックバルーンでクラップの練習をするよう呼びかけ。ファンからの声援に応えながら、会場を後にした。
4人の登場ですでに温まっている会場。開演5分前に「さあ、始まります! LaLa arenaにお集まりの皆さん、こんにちは!」と元気よく登場したのは、アシスタントMCを務めるMC USK。そこで、注意事項などがアナウンスされたのだが、1万人のファンの気合いはすでに十分。公式キャラクターのシエルくんも「楽しむ準備、できてるよ! 思いっきり楽しもうね!」とかわいらしい声で、盛り上げた。

続けて、この日MCを務めるTHE RAMPAGEの陣とFANTASTICS/EXILEの佐藤大樹が「盛り上がっていますかー!?」と勢いよく登場。LDHファンに向けたエンタテインメントコンテンツとサイバーエージェントの映像配信技術を融合することで生まれたファンテックサービスCLの5周年をお祝いするスペシャルなイベントがいよいよ幕を開けた。
吉本芸人たちが登場早々に暴走
MCの呼びかけを合図に橘ケンチ率いるチームBLUE、EXILE NESMITHがリーダーを務めるチームGREEN、EXILE SHOKICHI(EXILE/EXILE THE SECOND)のチームPINK、中務裕太(GENERATIONS)のチームYELLOWの順番に入場。

観客席から登場したということもあり、それぞれのメンバーはハイタッチをしたり、ファンの声援に応えたりなどといった一幕も見受けられた。

そして、各チームのリーダーにMCが話を振ると、チームBLUEのリーダー・橘の後ろで腰にタオルを巻くという一風変わった姿でカメラに映り込む浦川翔平(THE RAMPAGE)がきっかけで、会場は爆笑の渦に。
そんな和やかなムードの中「ちょっとちょっと、いつまで待たせるのよ!」と登場したのは盛山率いる吉本芸人。入場早々、コロコロチキチキペッパーズのナダルは入場列を外れて、客席に向かって、自身のギャグ「いっちゃってるー!」を連発。さらにジェラードンのアタック西本も、突然ジャージを脱ぎ捨てYouTubeで話題の赤ちゃん姿を披露。レインボー・ジャンボたかおは「ジャンボ!ジャンボ!」とジャンボコールを煽り、会場を盛り上げた。

そして、各チームに助っ人芸人たちが合流したところで、チームPINKから八木勇征(FANTASTICS)、チームBLUEから川村壱馬(THE RAMPAGE)、チームGREENから剣(PSYCHIC FEVER)、チームYELLOWからTAKI(THE JET BOY BANGERZ)が登場。手を挙げ、高らかに宣言し、いよいよガチンコ対決の火蓋が切って落とされた。
FANTASTICS堀と澤本が、奇跡を起こす
今回のイベントでは、過去CLで配信された企画の中から「ファンが選んだ、もう1度見たいCL企画ベスト5」を決定し、その内容をバージョンアップさせたものを、この場で再チャレンジ。
まず、5位に選ばれたのはTHE JET BOY BANGERZの「ポージングだるまさんがころんだ」。会場では、同企画をバージョンアップさせた「転んだだるまさんをおこせ!ポージングだるまさんがころんだ対決」が行われた。このゲームは、通常のだるまさんがころんだをしながら、ゴール地点にある転がっているだるま4体を立てることができた4名がポイントをゲットするというもの。

これには各チームから4名、合計16名が参加。最初のお題「だるまさんが、超絶かわいいポーズをした」にはチームBLUEの中島颯太(FANTASTICS)が、目をきゅるんとさせ、カメラを見つめるというシンプルなポーズを披露。しかし、そのあまりのキュートさに、会場からは割れんばかりの歓声が上がった。

しかし、ここで吉本芸人FUJIWARAの原西孝幸が自身のリズミカルな一発ギャグを披露。これを聞いた複数のメンバーがチームの垣根を超え、一緒になってリズムを取ったため、全員失格に。気を取り直して2戦目からスタートすることになった。そこから「セクシーなポーズをした」「EXILEのポーズをした」「キモいポーズをした」「スーパーアイドルのポーズをした」などのお題が続き、最終的にはチームPINKの深掘未来(BALLISTIK BOYZ)が1位に。

MC陣が見ていない隙を狙い徐々にだるまさんに近づくというずるをした吉野北人(THE RAMPAGE)とルールを理解せず、だるまさんを無視して前進して行った浦川はまさかの失格となり、CL配信時同様、激苦ドリンクを飲むことになってしまう。これには浦川、席に戻るまでの間に何度も嗚咽したふりを見せるなど、なかなかのダメージを喰らっていた。
続いて行われたのはGENERATIONSの「目隠しAGEHA」をバージョンアップさせた、サークル目隠しダンス。このゲームは、目隠しをした状態で、全力でダンスを披露し、ダンス終了後に円の中からはみ出さず、いかにその場をキープできているかを対決するといったものだ。
まず行われたのは、チームBLUEより龍、チームPINKより山本彰吾、チームGREENより後藤拓磨、チームYELLOWより岩谷翔吾が挑戦した、THE RAMPAGE「16BOOSTERZ」対決。チャレンジを前に、龍は「行ける自信あるんですけど、この楽曲めちゃくちゃ動くんですよね」と不安気。その結果、1ミリの差でサークル内に残ることに成功した後藤、龍、振り付けを担当した山本の3人がチャレンジに成功。わずかに枠から外れてしまった岩谷は悔しい結果となってしまった。
続いて行われたのは、チームBLUEから世界、チームPINKから堀夏喜、チームGREENから木村慧人、チームYELLOWから澤本夏輝の4名が挑んだFANTASTICSの「Drive Me Crazy」。チャレンジを前に振付師の世界は「舐めてんの? 余裕ですよ」と頼もしい回答で会場を沸かす。同曲に関しては、曲の序盤に大胆に歩く振り付けがあるとの理由から、サークルから約10m弱離れたところからスタートし、ワンコーラス分、踊る展開に。すると、強気な発言をした世界と、木村は想定以上にフロアを大きく使いパフォーマンス。

一方で、堀と澤本はまさかのサークル内にぴったりと収まるという奇跡を起こした。これにはチームPINKとチームYELLOW、チームGREENの全員が駆け寄り、抱きつきに行くという展開に。一方でチームBLUEはチームメンバーがサークルを作り世界の面子を守るというハートフルな行動を。ここで、レインボーのジャンボたかおは「世界さん!全然違うけど、俺たちがここにいるよ」とコメント。
「過去のCLグッズを持っている人」から「2000円札」まで
3位以上の発表を前に吉本芸人の持ち込み企画も。まず1つが「見つけるまで戻れま10!借り物競走」と大した借り物競走。「平成ギャル」や「LDH関連のネイルをしている人」といったお題から「2000円札」や「親子三代で見にきている人」などの難易度高めのお題に40人のメンバーが挑んだ。

会場から大きな歓声が上がったのは、チームBLUEが挑んだ「過去のCLイベントやCLグッズを持っている人」とのお題をクリアした12歳の女の子。チームYELLOWの中務の過去グッズを持つ彼女のもとに中務がチームの垣根を超え駆け寄り、お姫様抱っこをしたのだ。これに驚いた少女は「いつもかっこいいダンスを見ています!」と涙ながらに一言。会場からは大きな拍手が送られ、ハートフルな時間が流れた。

また「サングラスを5個持っている人」とのお題には、なんとジェラードン・アタック西本が、詩人の目周りや顔にサングラスの絵を描き登場。これは惜しくもクリアならず、会場の笑いを誘った。
続いて行われたのは各チーム13人が登場する「8種障害物リレー」。腕立て30回チャレンジでは、バースデーボーイのRIKUがジャンピング腕立てふせを披露し会場を驚かせた。

また、乗馬をするように体を上下に動かすだけで前に進むエコポニーに乗り、その速さを競う「激走!エコポニー」では競技後も八木がエコポニーに乗って会場をゆっくりと外周するなどマイペースな一幕も。

着ぐるみジェスチャーでは2度目の奇跡が!
ファンリクエスト3位はBALLISTIK BOYZが挑戦した「着ぐるみBALLIを探せ」をアップデートさせた競技「着ぐるみジェスチャー対決」。これは、各チームの代表者2名が着ぐるみを着て登場し、誰がどの着ぐるみに入っているかを当てるゲーム。

「ポッピンの動き」や「フロアを使ったダンス」などといったダンサブルなお題が多かったため、クマの着ぐるみに隠れた西本は大苦戦。チームBLUEの世界は2問目にして「だいぶ絞れています。クマに関してはわかったかな」と言い、他のチームもこれに頷いた。また、かなりのヒントになったのは「自分のグループの楽曲の代表的な動き」というお題にEXILEの「Rising Sun」の振り付けを見せるサル。これには、各チーム、確信を持って橘がサルの着ぐるみを着ていると予想していた。そして、このゲーム1人正解するごとに10ポイント、同じチームメンバーを当てたら20ポイント、つまり8人全員当てたら100ポイントをゲットするというルールだったのだが、まさかの全チームが同じ回答、そして正解をし、100ポイントを獲得するという2度目の奇跡が起きる。会場からは大きな拍手が送られた。

続いて2位に選ばれたのは、三代目J SOUL BROTHERSが挑んだ、階段になったセットで行うパターゴルフ対決「段々パターゴルフ」の進化版「シューティング段々パターゴルフ」。これには各チームから7人が参加した。
チームBLUEで唯一のゴルフ経験者である藤原樹(THE RAMPAGE)は「まっすぐ行けば、まっすぐ落ちるので」と、未経験者の岡尾真虎(LIL LEAGUE)は「ちょってやったら、ちょって落ちるんじゃないんですか?」と挑戦前に意気込み。これには盛山から「ゴルフなめてる」と言われていた。そして、結果はレインボー・ジャンボが平地から狙った1ショットで10ポイントを獲得したのみ。他のチームにも難しさを匂わせる結果となった。

続くチームGREENは「何もしていないので、ここで爪痕を残したいです」と砂田将宏(BALLISTIK BOYZ)。未経験の長谷川慎(THE RAMPAGE)は「BLUEチーム盛り上がっていなかったので……」と煽り、これにはチームBLUEで同じグループの川村が喧嘩を買うかのようにゆっくりと近づいていく、しかし、なぜか2人はハグ。仲睦まじい様子で会場を沸かせた。そんなチームGREENはKID PHENOMENONの遠藤翼空が最難関のホールを狙い側に当てるというニアミスな展開も。
その後「時間がかなり押しています」とMCの盛山。チームPINKとYELLOWは巻き気味で挑戦。チームPINKは岩城星那(LIL LEAGUE)とSHIGETORA(THE JET BOY BANGERZ)が得点を獲得。チームYELLOWは、吉野と最上段から挑戦した“パターゴルフを40年やり続けている男”ことネルソンズの岸健之助が得点。チームYELLOWの活躍に大きく貢献した。
ここで、各チームのリーダーたちがコメント。チームPINKのEXILE SHOKICHIは「チームプレーでいい感じに行けてるんじゃないですか?トップ目指して頑張りたいと思います」と、橘は「楽しくやらせてもらってます」と笑顔で答えた。
最終決戦は、各チームのリーダーによる遅コギ対決
芸人による持込企画「粉地獄を防げ、くす玉割り競争」は、各チームの妨害者3名がくす玉が割れるのを防ぐ中、相手チームの10名で球を当て、割りにいくというもの。負けたチームは頭の上の粉が入った風船により粉まみれになるというルールだった。

まず挑んだチームYELLOWとチームBLUE。ここで、粉BOXに入ることになったのは、レインボー・池田直人。最初、リーダー橘から「池田さん、いいですか?」と言われた際、池田は「ここは絶対LDHがいいですって!」と返答。しかし、最終的には「僕、LDHってことですか?」と言い、粉BOXに向かった。一方のチームYELLOWは岸が入る予定だったのだが、パターゴルフの際の“パターゴルフを40年やり続けている男”というキャラクターがあまりにもスベったとの理由で、代わりにリーダー中務が立候補。競技の結果、チームBLUEの野球経験者、川村がまさかの2秒でくす玉を割り、中務が粉を浴びるという展開になってしまった。これには中務が「壱馬、あとで楽屋おいで」とジョークを言い、会場を笑わせた。

続いて、チームPINKからは「立候補で手を挙げて!」との呼びかけに誰も手をあげず、FUJIWARAの藤本敏史が粉BOX行き。しかし、チームGREENでは「俺、行きます!」とまさかのEXILE NESMITHが立候補。これを聞いたチームPINKのリーダー、EXILE SHOKICHIが触発され「俺、行きます!」と宣言。リーダー同士が粉BOXに入るという驚きの展開に会場がどよめいた。その結果、これまた秒速でチームPINKが勝利。これには粉をかぶったEXILE NESMITH「量、多くない?」と驚いた後で「最高の記念になりました!ありがとうございます」と爽やかに語った。
その後、発表されたファンが選ぶもう1度見たい企画の1位を獲得したのは、FANTASTICSの「自転車遅こぎ対決」。同企画をアップデートした「自転車遅こぎ15m走」が最終種目として発表された。
第1戦目に挑んだのはチームBLUEから中島、チームGREENからRIKU、チームPINKから八木、チームYELLOWから吉野の4人。競技の前、吉野は「会場に入る1万人のみなさんの顔を、一人一人見ながら、頑張ろうと思います」とおそく漕ぐことに気合十分。いざスタートすると、まさかの挑戦したことがある八木と中島が衝突し、失格に。

吉野が1位、RIKUが2位でゴールした。

そして、最終種目の最終決戦は、各チームのリーダーが参戦。実は、このゲームの発案者である橘は「久々に帰ってきました、遅こぎに。遅こぎとは、こういうものだと見せていきたいです」と意気込み。中務は「チャリは人生と一緒。速くこいでもいいことない。遠回りがいちばんの近道です」と名言(?)を残し対決に挑んだ。結果、発案者の橘が圧倒的に遅く、文句なしの1位。最後の最後に足をついてしまい、失格となってしまった中務は「中高、お母さんに車で送られていたので。難しかったです」とチャーミングに答えた。
MVPは満場一致で……
すべての競技を終え、閉会式へ。
総合順位は4位チームGREEN、3位チームBLUEと発表。残るは、チームYELLOWとチームPINK。この状況でチームPINKは全員で円陣を組み、結果を待つ。

しかし、まさかの優勝はチームYELLOWとのこと。惜しくも10ポイント差で破れてしまったチームPINKの面々は、その場に崩れ落ちていた。
そして、表彰台にチームYELLOWが全員で登壇。優勝したため、全員にAmazonギフト券が贈られた。これにはリーダーの中務「CLのこういう系(のイベント)、全部1位なんですよ!」と喜びを露わに。

そして、次に発表されたのはMVP。選ばれたのは、優勝したチームYELLOWの吉野であった。

吉野といえば、パターゴルフと遅こぎで得点を獲得。さらには最初の種目「転んだだるまさんをおこせ! ポージングだるまさんがころんだ対決」で激苦ドリンクを飲むという活躍ぶり。満場一致で拍手が送られたほか、CLでのご褒美企画を実施されるとの賞品を手にした。

また、最後にはバースデーボーイのRIKUと山田、そして前の日8月9日が誕生日だったネルソンズ・岸にサプライズでケーキが到着。「31歳になりました! 毎年ライブだったり、イベントだったりで祝ってもらって嬉しいです」とRIKU。山田は「20歳になりました。福岡から母親が見にきてくれているので……お母さん産んでくれてありがとう!」と大声で感謝。そして、岸は「昨日で42歳になりました。今年も全力で行くんで、みんなついてきてくれよ!」と呼びかけた。
最後には、ファンが動画撮影をする中でメンバーが会場を練り歩き、イベントは終了。充実した3時間半を過ごし、メンバーもファンも大満足の表情を浮かべていた。

取材・文/於ありさ