
【競輪ビッグレース連載「九州王国再興へ」】
九州勢は初日に14人が出走した。1着は挙げられなかったが、1Rの山田英明、嘉永泰斗に始まり、3Rの伊藤旭、6Rの井上昌己が二次予選に進んだ。
伊藤旭(24)=熊本・117期・S1=は小岩大介とのコンビで出走。野口裕史が先頭の南関3車が、後攻めから赤板で上昇すると徹底警戒。野口が打鐘前に抑え先行に出たところで伊藤も前々に踏み、南関勢の内に進入。南関3番手の新田康仁を鐘3角でどかし、位置を強奪した。
「南関の後ろの4番手は絶対に取ろうと思っていた」。それが3番手を奪取できた。だが、「野口さんの掛かりが良くて、仕掛ける余裕がありませんでした」。終3角で佐々木豪―小川真太郎の捲りにのみ込まれた。最後に前の南関2車を抜き、何とか3着での勝ち上がり。
「疲労が抜けていない感じ。小岩さんに申し訳ないです」と先輩の4着敗退に悔しがったが、「自分にはまだ伸びしろがありますよ」とニヤリ。何のことかと思っていたら「この1年で身長が1.5センチ伸びていました。
伊藤は3年連続3回目のダービー出場。初出場では初戦敗退、昨年は二次予選敗退。まだ伸び盛りなら、今年は準決まで勝ち進んでくれるはずだ。

まだ成長期の伊藤旭