
また、テレビでツール・ド・フランスを観戦して「ロードレーサーを目指したくなった。そうしたらそのころ高校に偶然、自転車競技部ができたんです」と好タイミングも重なった。
その流れに乗り、高校2年で自転車競技も始めた。「でも九州大会のレベルでまったく歯が立たなかった。不完全燃焼だったので、大学でも競技を続けました」と鹿屋体大に進学した。
大学入学当初は中長距離種目に取り組んだが、4年からは競輪選手を視野に入れながら短距離に転向。インカレのスプリントで7位になるなど結果も残した。
養成所では、ダッシュ力不足を痛感した。それでも強力なダッシュを持つ同期と練習をともにして強化。第3回記録会ではゴールデンキャップを手にした。
沖縄勢では伊藤颯馬(115期)がS級上位で活躍しているが、〝第2の颯馬〟を目指している。「自分もS級の第一線でやっていきたい」。同県の先輩が絶好の目標になる。
①2000年11月16日、24歳②沖縄県豊見城市③那覇高―鹿屋体大④―⑤仲松勝太・96期⑥8位⑦10秒96、22秒73、1分07秒48⑧175.3、75.5、AB
新垣慶晃
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九州の男子は10人がデビュー/127期九州勢新人紹介
1
尾野 翔一(25)福岡 在所1位のパワーを披露
2
野津 宏介(28)福岡 自転車通勤きっかけに転身
3
鶴 淳志(24)福岡 後藤大輝とタッグ再結成へ
4
山口留稀哉(22)長崎 幻の甲子園経て兄姉を追う
5
吉田 航(25)大分 野球を断念して計6回受験
6
山本 康旗(24)大分 大学野球をコーチしながら
7
生野 優翔(23)大分 ロードのプロから方針転換
8
佐藤 魁皇(22)熊本 サイクリング高じてプロに
9
下山 聖斗(23)鹿児島 兄の自転車にこっそり乗車
10
新垣 慶晃(24)沖縄 走るのが嫌で自転車好きに
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九州ガールズは4人デビュー/128期九州勢新人紹介
1
北津留千羽(19)福岡 父同様に応援される選手に
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岩元 杏奈(24)宮崎 就職後に決意固め卒記女王
3
成海 綾香(24)沖縄 鹿児島で培った脚力で勝負
4
池原 杏(20)沖縄 ダッシュ力でレース動かす