
2024年5月、いわき平でのGⅠ日本選手権を制した平原康多。これが最後の優勝となった
GⅠを9回優勝した平原康多(42)=埼玉・87期・SS=が23日、日本競輪選手会埼玉支部に選手手帳を返納し、引退した。
引退を決断したのはGⅠ日本選手権(名古屋、4月29日~5月4日)の初戦。落車続きの体で臨み2着だったが、「そのときの感触で、もう上がり目がないと先が分かってしまった」と気持ちが固まった。
「今年は1勝しかしていなくて迷惑ばかりかけていた。それでもオールスターの中間発表で13位だったかな。たくさんの投票があった。そんな票が集まるとは思わなかった。つらい時期にも応援してくれる人がいる。何とかそこまでは頑張りたかった」と、それまではオールスターを区切りにすることも考えていた。だが、その日本選手権初戦で「(オールスターまで続けたいという)自分のわがままで、ラインの人などいろんな人に迷惑をかけてしまう」と感じたという。
今後は「次に何をするか考えて辞めたわけではないので、未定です」。引退会見については、「特にまだ何も言われていないので。

4月30日、日本選手権の初戦2着の直後、報道陣の前に現れた平原康多