【熊本競輪(ミッドナイト)FⅡ】超奇襲〝ダブルイン切り〟で勝ち上がり 中村翔平が2年ぶりVへ


【記者コラム・野口雅洋の「1000円勝負」】

 準決5R、九州トリオが奇襲を仕掛けた。中村龍吉―若林耕司―栗原稔貴の東日本勢が前受け。
九州勢は、並びのコメントでは片折勇輝―中村翔平―原清孝。だが残り2周半で原が徐々に前に出て、誘導後位の中村龍の横に張り付いた。

 後方では中村翔が片折の前に出ながら、原を目標に赤板で踏み上げて先頭へ。さらに片折が赤板1角で先頭。原も2人に追い付いて、赤板1半でようやく片折―中村翔―原の並びが完成。〝ダブルイン切り〟的な動きだった。

 中村翔は「片折さんが考えてくれた。Sで前を取られても突っ張らせないようにする作戦です」と説明した。赤板でスピードを上げられなかった中村龍は、中村翔の赤板のスピードには付いていけないため突っ張れなかった。最終先行の片折も、赤板では中村翔をマークしていたため脚を温存できた。

 中村翔は「(この作戦を)やるには3人とも自力の脚が必要。終3角で誰も来なかったので、決まったかなと思ったんですけど」。
思惑通りの展開になったが、結果は捲った中村龍―若林のワンツー。中村翔は3着ながら決勝には進めた。3人が力を合わせて勝ち取った唯一の九州勢の決勝進出。無駄にはできない。

 ▼7R(中村翔平) 細中翔太をマーク。2021年6月、別府チャレンジ以来のVへ。5-1=全。

 ▼4R(原清孝) 中村美千隆と門馬琢麿がもがき合えばチャンス。車番がいいので好位置で脚をためられる。2-136-1367、2-3-5。

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細中翔太の番手から通算3度目の優勝を目指す中村翔平
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