
【記者コラム・野口雅洋の「1000円勝負」】
準決5R、九州トリオが奇襲を仕掛けた。中村龍吉―若林耕司―栗原稔貴の東日本勢が前受け。
後方では中村翔が片折の前に出ながら、原を目標に赤板で踏み上げて先頭へ。さらに片折が赤板1角で先頭。原も2人に追い付いて、赤板1半でようやく片折―中村翔―原の並びが完成。〝ダブルイン切り〟的な動きだった。
中村翔は「片折さんが考えてくれた。Sで前を取られても突っ張らせないようにする作戦です」と説明した。赤板でスピードを上げられなかった中村龍は、中村翔の赤板のスピードには付いていけないため突っ張れなかった。最終先行の片折も、赤板では中村翔をマークしていたため脚を温存できた。
中村翔は「(この作戦を)やるには3人とも自力の脚が必要。終3角で誰も来なかったので、決まったかなと思ったんですけど」。
▼7R(中村翔平) 細中翔太をマーク。2021年6月、別府チャレンジ以来のVへ。5-1=全。
▼4R(原清孝) 中村美千隆と門馬琢麿がもがき合えばチャンス。車番がいいので好位置で脚をためられる。2-136-1367、2-3-5。
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細中翔太の番手から通算3度目の優勝を目指す中村翔平