
南関アベック優勝を決めた簗田一輝(左)と高木佑真
■ヒーロー
チャンスをきっちりものにした。決勝は徹底先行の野口の番手という最高のポジション。「誰かしら狙ってくると思っていたが、東さんに番手を任された以上はね」と気合はパンパンだった。レースは野口がタイミング良く仕掛けてくれたため、すんなり番手を追走できて言うことのない展開になった。
注意したのは4番手にいた谷口の強襲だった。「谷口さんが中団で脚をためていたのは分かりました。僕から売れていたし、四日市は外が伸びる。若干早く踏ませてもらいました」。前を残したい気持ちはあったが、そこは冷静に判断して人気に応えた。
今はラインのどの位置を回っても貢献できるようにと考えている。それだけに「勝ち上がりはラインで決められていなくて…。不完全燃焼な部分もあったので優勝できてうれしかった」と最後はいい形で締めて笑顔を見せた。