【岸和田競輪・GⅠ高松宮記念杯】一次予選ボーダー考察 初戦9着だった選手の奮起も


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【記者コラム・野口雅洋の「1000円勝負」】

 この大会で一次予選が2走の合計ポイントで争われるようになって今年で3年目。過去2大会と前例は少ないが、一次予選の2走合計ポイントのボーダーをおさらいする。

 19ポイントを獲得しながら青龍賞、白虎賞に進めなかったのは2023年の小松崎大地だけ。
そのときは坂井洋、和田圭、松井宏佑と同点だったが、選考順位が23位の坂井が先に抜け出すと、残り一つの椅子を懸けた争いは松井の48位に対して小松崎が50位。わずかの差で小松崎が涙をのんだ。

 最低では昨年、17ポイントで脇本雄太が白虎賞に進んだが、6位の選考順位が効いた。17ポイント以下で青龍、白虎に進んだ例はこれだけ。この二つのレースに勝ち進むためには18ポイント、できれば19ポイントが欲しい。

 二次予選へのボーダーは、2大会で東西ともに合計10ポイントの選考順位上位。10ポイントでの通過者は7人に対し、敗退も7人。昨年、東では鈴木竜士が選考順位84位で通過したが、西では岩津裕介が36位で敗退。10点では選考順位が上位でも敗退の危険があり、どの選手も11ポイントが最低目標になる。

 11ポイントは初戦9着でも2走目で3着なら取れる。23年は初戦9着から荒井崇博が1着、武田豊樹が2着、長島大介が3着で勝ち上がった。昨年も小倉竜二が1着、高橋晋也が3着で9着から突破。
その5回のうち、高橋を除いては2走目の3連単は万車券となった。

 9着スタートだと調子を疑いたくなる。だが勝負駆けで2走目に気合が増すことも考えられ、穴党にとってはむしろ狙い目か。

 ▼10R(小松崎大地) 落車明けの初日は9着だったが、「落ち着いて走れた」と大きな影響はなさそう。再び自力の郡司浩平と対戦するが、小林泰正も復調傾向。もがき合いになれば、脚をためる小松崎の出番。167BOX、17ー6=3。

 ▼11R(尾方真生) 前検日は自転車の進みが良くないと近況を嘆いていたが、初日は高配当を演出する勝利。白い1番車で再度白星。1ー27ー全。

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【岸和田競輪・GⅠ高松宮記念杯】一次予選ボーダー考察 初戦9着だった選手の奮起も

昨年大会の3日目2R、1走目9着ながら2走目で勝利した小倉竜二。2着は北津留翼、3着が香川雄介で3連単は6万4100円
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