
【記者コラム・野口雅洋の「1000円勝負」】
尾崎睦(40)=神奈川=は、適正で合格した108期の卒記チャンプ。同期には児玉碧衣がいる。
ビーチバレーからの遅めの転向で、デビューは30歳だった。
ビッグレースでは安定した成績を収められない時期が長かった。タイトルはなし。だがガールズGⅠが始まった2年前から、その勝ち上がりへの集中力が際立っている。
ガールズ最初のGⅠは2023年のパールカップ。そこでは準決で敗退したが、次に出場した同年の競輪祭女子王座戦では決勝に進んだ。
そして昨年、パールカップ、オールガールズクラシック、競輪祭女子王座戦のすべてで決勝進出。GPでは3着だった。今回、GⅠ出場7大会で5度目の決勝を走る。
初日は落車する選手も出た激戦だった。「車輪が壊れたので、準決は違う車輪で走りました」。競走にも影響したはずだ。
「自分の車輪を送ってもらっているので、決勝はそれで走ります」と、悲願達成へ万全を期す。
その準決は2着ながら、佐藤水菜に9車身離された。「力の差は感じる」と口にしたが、「それでも勝負できるのがケイリン。だからケイリンが好きです」。猛暑が続く今開催だが、「ビーチバレー出身なので大丈夫」とにっこり。この暑さが尾崎を後押しするはずだ。
▼12R(尾崎睦) 今回の勝ち上がり戦ではアクシデントが続出。落車だけはもう勘弁してほしいが、何が起きるか分からないのがケイリン。3―125―1256、3―1―4。
▼4R(佐々木悠葵) 固いフレームをようやく使いこなせるようになってきた。「すごくいい感じ」。5―369―2369、5―9―1。
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5度目のGⅠ決勝を走る尾崎睦
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