
山口拳矢に3番手の内に閉じ込められていた太田は、鐘3角過ぎに山口を押しのけて踏み勝ち3番手をキープ。
「ヨコは全然そんなレベルにないですよ」とはにかんだ。だがタテ一辺倒の選手が少なくないナショナルチーム勢の中で、GⅠ準決の大事な場面で勝負したことは称賛に値する。「憧れの脇本選手」を捲り切った脚力も見事だった。
今大会は、「自分の力を出してここまでこられたのは良かった」と内容にも満足。「鉄のフレームとのマッチングも2年ぶりくらい」と手応え十分だ。
2023年の西武園オールスター、競輪祭、そして優勝したヤンググランプリと、新時代の幕開けを感じさせた太田のパワー。パリ五輪で競技に集中したことでやや陰りを見せていたが、もう大丈夫だ。誰にも負けない爆発力で、ライバルの近畿4車を破壊してみせる。
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準決9R、脇本雄太を破って1着の太田海也