1年3カ月ぶりに優出を果たした戸邉捺希
準決8Rは4番手からしぶとく捲り上げた戸邉捺希(27)=埼玉・117期・A1=が2着。昨年5月の弥彦(3、2、決勝失格)以来となる優出を決めた。
「本当は三木(健正)君を叩いて先行するはずだった。でも、行こうとしたところで杉山(悠也)さんに接触した。その時には三木君がペースを上げていて、空いていたから4番手に入っちゃいました」
先輩の柿沼信也に託されたレースで先陣を切れなかったのは心残りだが、久々に決勝切符をつかんだのはうれしい。「この1年は、へたくそで落車をすることが多かった。でも今は体の状態も良くなって、少しずつ自分の走りができるようになってきた。これをきっかけに調子を上げていきたいですね」
1、2班戦の優勝は通算1回。2022年10月の地元西武園で、幸田望夢の番手から追い込んだ。最終日の9R決勝は、成長株の藤田祐大を目標にできるとあって、その時以来のVチャンスが到来した。「藤田君は強いし、離れないように。しっかりと追走に集中して頑張ります」。ケガで一進一退を繰り返した時期は過ぎ去った。2度目のVをつかみ取り、いよいよ本格的な上昇カーブに乗っていく。