【ボートレースとこなめ・ヴィーナスS】暗黒の多重Fからも解放され、中田夕貴が約4年ぶり2度目のV「ピットで師匠と2度ハイタッチ。これがきっかけになれば…」
 とこなめボートのヴィーナスシリーズ第11戦「常滑シンデレラカップ」は最終日の24日、12Rで優勝戦が行われ、3号艇の中田夕貴(32)=埼玉・117期・A2=が、F艇の離脱により2番手から繰り上がって勝利。2021年10月の桐生以来自身2度目の優勝を飾った。
2着は2号艇の西橋奈未、3着は6号艇の山本梨菜が入った。1号艇の高田ひかるはプラスコンマ02の勇み足に散る波乱の結果となった。




◆とこなめ12R優勝




 選 手 名

支部
期別
コース
ST
今節成績


1
3
 中田 夕貴
32
埼玉
117
3
08
113542611


2
2
 西橋 奈未
29
福井
119
2
04
1642111111


3
6
 山本 梨菜
27
佐賀
120
6
20
431313422


4
4
 浜田 亜理沙
37
埼玉
104
4
15
1321225122


5
5
 大瀧 明日香
46
愛知
83
5
17
4321131322


F
1
 高田 ひかる
31
三重
113
1
F02
116111111


 
3連単 5720円(25番人気)
決まり手=恵まれ




■ヒロイン

 準優3号艇で1着通過だったいい流れを最後まで呼び込んだ。

 本番は3対3の進入で、準優と同じ枠なり3コース。「早く起こしたし、早いと思ったので放った」というSはコンマ08で、その的確な判断により命拾い。「自分は大丈夫だと思っていたので」と1Mは普段通りに握って攻めると失格盤には1号艇にFのランプが点灯。道中も「冷静にターンマークを回れた」と慌てず騒がず周回を重ねると、約4年ぶりという久々の歓喜のVゴールを駆け抜けた。

 ゴール後はレスキュー艇に乗ってウイニングランを行う予定だったが、すっかり勘違いして「一人でやってしまいました」と、そのまま自艇で〝セルフウイニングラン〟を実施。しかしそれもご愛嬌(あいきょう)。明るい笑顔で水面際に待ち構えたファンを沸かせた。

 ただ5期前にはF3を経験。その影響で昨年はB2暮らしも強いられるなど、近年はどん底も味わった。
今年に入ってからも、2026年前期適用勝率の審査期間(今年5~10月)の初っぱなのレースでFという失態。「期初めにFしてから納得できないレースが続いていた」

 そんな中での久々の美酒だっただけに「ピットで師匠(浜田亜理沙)と2度ハイタッチしました」と喜びを誰よりもかみしめた。「これが何かきっかけになれば。ここから勝率を上げていきたい」。かつてはA1級にも上り詰めた実力者が再びシンデレラストーリーを紡いでいく。(古賀正史)

■優勝した中田夕貴のプロフィル



■優勝の中田夕貴は女子53位に 賞金ランキング(全体・女子)8月24日19時25分現在【表】



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副賞のガラスの靴を手に笑顔の中田夕貴
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