
福岡は4年2カ月ぶりの参戦で予選トップ通過を決めた松田祐季
気迫があふれるレースだった。得点率トップで予選最終日を迎えた松田祐季(39)=福井・98期・A1=は、前半4Rで4コースからまくり差しを決めると後半9Rは2コースから問答無用の2コースツケマイでピンピン奪取に成功。
ただ機力はまだ万全とは言い難い。「今もパワー不足で、ターンの返りがイマイチだった」。持ち前のハンドルワークでツケマイを決めたが、機力にはなかなかGOサインを出せない状況にある。とはいえ、そこはSG常連レーサー。「合えば出足や回り足はいい」と相棒60号機の最高到達地点は把握できているだけに、勝負どころに合わせるのみだ。
当地は2021年8月以来、実に4年2カ月ぶりの参戦。久しぶりの登場となったが、「あっせん拒否を出していたわけじゃないですよ。好きな水面なんで」と苦手意識は一切ないと強調する。「久しぶりなんでまだ恐る恐るの部分はあるけどうねりも大丈夫。宿舎はきれいになって完全個室だし日本一(笑)。
ここまで来れば、今度は16年ぶりの当地Vを目指すのみ。「またいっぱい呼んでもらうためにも、あと3走、きっちり勝って帰ります」。うねりをものともしない切れ味抜群のターンで、Vロードを最後まで駆け抜ける。(森 大輔)