【京王閣競輪・GⅢ開設記念】最後方から一気! 脇本雄太が単騎で捲って17度目のGⅢ制覇
 京王閣競輪のGⅢ開設76周年記念「ゴールドカップレース」は5日、最終日の12Rで決勝が行われ、単騎で臨んだ脇本雄太(36)=福井・94期・SS=が最後方から大外一気に捲って快勝。昨年9月の向日町記念以来、通算17度目のGⅢ制覇を果たした。
2位入線の眞杉匠が新田祐大らを押上げで落車させたため失格。眞杉に付けた3、4位入線の和田真久留―和田健太郎がそれぞれ2、3着に繰り上がった。

■ヒーロー

 波乱のレースを制したのは規格外の脚力を持つグランプリスラマーだった。眞杉と菅田壱道の主導権争いを後方から見つめていたなか、眞杉にブロックされた新田が最終1角で落車。「そろそろ外に外して行こうかなという時に前で落車が起きてしまった。金網の近い所まで選手が来ていたので、避けるので必死だった」。前団との距離は大きく広がったが、最後方から矢のように大外一気に突き抜けた。

 ゴール前で陣取る観客の大声援に応える会心のレース。「避けていっぱいだったけど、気付いたら外に伸びて行く感じだった」と大ピンチを乗り越えホッと汗を拭った。

 持病の腰痛を抱えながらも今年はすでに全日本選抜、高松宮記念杯と2つのGⅠタイトルを獲得。そんな、輪界最強の男が約20日後に控える寛仁親王牌で今年3つめのタイトルを狙っていく。「体自体、悪影響はないと思うけど、気持ちの面で弱いところがあったので、プレッシャーに負けないよう頑張りたい」。
破壊力抜群の走りを続けるグランプリスラマーがさらにギアを上げていく。


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リオ五輪バドミントン女子シングルス銅メダリストの奥原希望さん(右)と優勝を喜ぶ脇本雄太


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