
機力とともにリズムも上昇一途の和田兼輔
冷静なハンドルワークが光った。3日目10Rは北川幸典、石川吉鎬、村岡賢の3艇が絡む事故レースとなったが、4号艇で5コース発進の和田兼輔(38)=兵庫・100期・A1=は巧みにすり抜けて事故を回避。
機力にも手応えは十分。初日は感触の悪さに首をひねっていたが、ペラ調整を施すごとにみるみる良化し、「今のレースが一番良かった。出足や回り足は普通だけど、行き足が良くて伸びも強め」と上位レベルに到達させた。「今なら数字(39.8%)通りの足です」。しびれる終盤の戦いへ向けて戦闘態勢は整った。
現在勝率(5月~)は6.33で前検入り。A1勝負駆けを行っている身としては、事故レースだったとはいえ2着を奪った意味は大きい。「(2日目からは4走オール2連対で)これでだいぶ勝率を上げられたし、ここで貯金をしておきたい。次の節の前に終わらせたいですね」
勝率にこだわるのにはもう一つ理由がある。それは来年のダービーが地元尼崎での開催だから。「やっぱり地元のSGには出てみたいですよ。